「前澤杯」Vの小西たかのりはドライバーと5Wのシャフトが同じで3Wは違う、なんで?
日本男子ツアー「前澤杯」はプロ14年目の小西たかのりが初優勝した。6652ヤード(パー70)と短いコースを攻略するためにはティショットで様々な番手を使い分ける必要があったが、キャディバッグをのぞいてみるとドライバーと5番ウッド(W)のシャフトは同じだったものの、その間の3Wは特性も異なる別モデルだった。これはいったいどんな意味があるのか?(写真/森伊知郎)
優勝した選手のキャディバッグの中身をチェックさせてもらうのは楽しいもの。
それが初優勝となると、予備知識もないことが多いのでなおさらです。
「前澤杯」でも小西のバッグをチェックしましたが、スペックを確認していると思わず「??」となりました。
ウッドはドライバーが「GT2」(タイトリスト)。
3Wは「RMX VD」(ヤマハ)の2022年モデル。
そして5Wは「パラダイム Ai SMOKE トリプルダイヤモンド」(キャロウェイ)でした。
さらにシャフトをチャックすると、ドライバーと5Wは「VENTUS TRブルー」で、その間の3Wだけ「VENTUS BLACK」( いずれもフジクラ)となっていたのです。
カスタムやリシャフトが普通になってきたことでドライバーとFWのシャフトを揃える人も多いかと思いますが、ウッド3本の真ん中だけ違うモデルというのはどういうことなのでしょう?
フジクラのホームページによれば、「VENTUS BLACK」は「PGAツアーで使用率1位を獲得するために、より叩けてバックスピン、弾道を抑えた元調子」となっています。
「VENTUS TR ブルー」は「BLACKよりも手元、中間部の剛性を抑えて設計された中元調子」「程よいつかまり感があり、手元から中間はBLACKより動く」といった説明が記載されています。