ジャスティン・トーマスも勘違いした 「動かせる障害物」と「ルースインペディメント」の違いと処置法

ゴルフのルール&マナー

2025/05/14 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦



今年4月に行われた米ツアーの「RBCヘリテイジ」の3日目、2番ホールをプレーしていたジャスティン・トーマスが競技委員を呼んで、自ら1罰打を申告するというシーンがありました。トーマスのペナルティーは、ルースインペディメントを取り除こうとしたときにボールが動いたことによるもの。今回は、上級者でも勘違いしがちな「動かせる障害物」と「ルースインペディメント」の違いとその処置法をお教えしましょう。

まずは、コース内にある障害物についてしっかり理解しておきましょう。そもそもゴルフでいう“障害物”とは、ボールを打つときに邪魔になる人工物のこと。そして、この障害物は、「動かせる障害物」と「動かせいない障害物」とに分かれます。

動かせる障害物は、その言葉通り、簡単に移動できる人工物のことです。
・赤杭/黄杭
・ヤード杭(ヤード表示板)
・バンカーレーキ
・カート
・空き缶

などがこれに該当し、これらがスイングの邪魔になったり、プレー線上にある場合は、無罰で動かすことができます。また、動かしたときにボールが動いた場合は、元の位置に無罰でリプレースできます。さらに付け加えれば、ボールに泥が付いていれば、それを拭くこともできます。

なお、OBゾーンを示す白杭やOBラインの役割を果たすフェンス、ネットなどは、障害物とは認められておらず、救済を受ける(OB杭などを抜く)ことはできません。もし、OB杭を動かした場合は、2罰打のペナルティーが科せられるので注意してください。

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