水たまりなどの異常なライも「動かせない障害物」として救済の対象に
「動かせない障害物」には次のようなものがあります。
・クラブハウスや茶店などの建造物
・カート道
・修理地
・排水溝
・スプリンクラー
・樹木の支柱
・一時的な水
・動物や虫、鳥などによって作られた穴
・水たまりなどの異常なライ
これらがスタンスやスイングの直接の妨げになるとき、救済が受けられます。
ただし、意図する飛球線上に障害物があっても救済の対象になりません。つまり、ボール前方の飛球線上に、ぶつかる可能性の高い障害物があっても、それが邪魔だからといって救済は受けられないということです。
また、ボールが池などのペナルティーエリアやバンカー内にある場合も救済は受けられません。
それともう一つ、「不合理な場合」と「不合理なクラブ」も動かせない障害物の救済の対象外となります。これはどういうことかというと、プレーヤーが救済を受けたいがために、「広いスタンスをとる」「右打ちのプレーヤーが左で打とうとする」「通常ならアイアンで打つ場面で、あえてドライバーを持つ」というような姑息な行為は認められないということです。
ニヤレストポイントの設定が重要なポイント
次に、救済方法です。動かせない障害物の場合は、障害物自体を動かせないのでボールを動かすというのが基本となります。そのやり方を、「カート道に止まった場合」を例にお教えしましょう。
まず、ニヤレストポイントを決めます。ニヤレストポイントとは、動かせない障害物による障害がない場所で、ボールが止まっているところから最も近い地点。カート道路の真ん中辺りにボールがある場合、けっこう間違いやすいので、次の手順で決めるようにしてください。
1)カート道路を挟んだホールに近づかない左右の場所で実際に構えてみて、ボールの位置を確認する
2)その確認したボールの位置が、止まっているボールに近い方を選び、そこをニヤレストポイントとする
ニヤレストポイントが決まったら、そこから1クラブレングス以内で、ホールに近づかずにその障害物が避けられる場所にドロップします。なお、ドロップしたボールが救済エリアの外に出た場合は、再度ドロップ。2回目も外に出た場合は、2回目にドロップしたボールが最初に地面に触れた場所にプレースしてプレーを再開します。
仲間内のゴルフでは、「そのボール、動かせるよ」「打ちやすい方に出せばいいよ」など、けっこういい加減な処置をしてしまうケースが多いようですが、コンペなどで間違った処置をするとペナルティーを科せられることも。そういうときのために、正しいルールを覚えておきましょう。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。


