水たまりやカート道に止まったボールは動かせる。「動かせない障害物」の種類と救済方法
ゴルフのルール&マナー

「動かせる障害物」の場合、障害物を動かして救済を受けるというのが基本。一方、「動かせない障害物」が邪魔になる場合は、ボールを動かしてもいいという救済があります。今回は、どういうものが動かせない障害物となるのか、また、その救済処置についてお教えしましょう。
「動かせない障害物」には次のようなものがあります。
・クラブハウスや茶店などの建造物
・カート道
・修理地
・排水溝
・スプリンクラー
・樹木の支柱
・一時的な水
・動物や虫、鳥などによって作られた穴
・水たまりなどの異常なライ
これらがスタンスやスイングの直接の妨げになるとき、救済が受けられます。
ただし、意図する飛球線上に障害物があっても救済の対象になりません。つまり、ボール前方の飛球線上に、ぶつかる可能性の高い障害物があっても、それが邪魔だからといって救済は受けられないということです。
また、ボールが池などのペナルティーエリアやバンカー内にある場合も救済は受けられません。
それともう一つ、「不合理な場合」と「不合理なクラブ」も動かせない障害物の救済の対象外となります。これはどういうことかというと、プレーヤーが救済を受けたいがために、「広いスタンスをとる」「右打ちのプレーヤーが左で打とうとする」「通常ならアイアンで打つ場面で、あえてドライバーを持つ」というような姑息な行為は認められないということです。