スイング軌道をアップライトからフラットにしたらスライスが直った!? これって試す価値あり?

勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.22

2025/08/01 ゴルフサプリ編集部



これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンしてきた勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはフラットなスイング軌道。トップが高いと上から振り下ろしてアップライトな軌道になりカットに入りやすい。そのため軌道をフラットにしてクラブをインから下ろしやすくしたいという発想だがメリットはあるのだろうか?

スイング軌道をフラットにしたいというアマチュアの方が少なからずいます。理由はアップライトな軌道だと、ダウンスイングでヘッドが上から入ってアウトサイドインになりスライスしやすいから……。インパクトに向かってヘッドを低い位置から入れたいと考えた時に、スイング軌道をフラットにすれば自然とそうなり、しかもインサイドから振り下ろせるのでドローボールも打てそう、という発想だと思います。

確かにこの発想は間違いではなく、やること自体も悪くありません。問題があるとすればそのやり方で、正しい手順を踏まないといけません。実際、それができずにスイングが破綻する人もいるので注意点を挙げていきましょう。

まずはテーバック。フラットに振ろうとすると、ほとんどの人はテークバックでクラブを低い位置からインサイドに引きます。テークバックをインサイドに上げることでフラットな軌道になり、ダウンスイングもインから下ろせると考えている人はほぼそうなります。でも多くの場合、こうするとトップでのクラブ位置が高くなり、逆にアップライトなスイングになってしまいます。