なぜゴルファーは探求の旅に出てしまうのか? 同じミスを繰り返す度に思い知らされる基本の大事さ
今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【19】
ゴルファーあるある。今回は、どうして同じミスを何度もしてしまうのか? です。ミスをした後に、そういえばここはこうしなきゃいけなかったんだ! と思うこと、何度もありますよね。このことについて、蝶ネクタイを締めたプロコーチ・今野一哉に話を聞いた。
今回は、なぜ同じミスを何度も繰り返してしまうのか、というテーマです。例えば、先日はドライバーのティショットでテンプラが続いちゃって、持ち直すのに3ホールもかかっちゃいました。
あるあるですね。悪いイメージがこびりついて消せなかったのでしょう。それで、次のホールでアドレスに入った瞬間にはもう、またやっちゃうのかな、なんて思ってしまっていたのではないですか。
まさに、そんな感じです。悪いイメージを持ったまま打っていました。
テンプラにしても、シャンクにしても、明らかにフェースから外しちゃっているようなショットは、クセになってしまいがちです。次は出ないでくれ、と思うほど悪いイメージで頭がいっぱいになってしまう。人間の脳って、否定するのが難しいと言われているんです。テンプラが出ないでと思えば、テンプラのイメージで頭が支配されてしまうようにね。
そういうものなんですね。
だから、そういう時はテンプラ打ちたくない、ではなく肯定的なことを考えるのがオススメです。フェアウェイセンターに打ちたい、アプローチをベタピンに寄せたい、といったことを考える。そこにはテンプラやシャンクのイメージはないですよね。だから、体の動きも結果も良い方向に向かいやすいのです。
そうして良いイメージで打てた時に思うんですよ。あ、アドレスが間違っていたなって。
はい。同じミスが続く時って、だいたい理由はそこにあるのです。また当たらないかもって不安になると、みんなボールの近くに立ちたがるのです。テンプラが続く時は、近く立ってボール位置が右足寄りになっていることがほとんどです。だから、ヘッドが下向きのままボールに対して鋭角に入って、テンプラになる。シャンクにしても、ボールに近すぎてネックに当たってしまう。
そう。それで思うんですよ。どうして基本を忘れてしまうんだろう? って。アドレスが大事って、当たり前のことなのに、いつの間にか頭から抜け落ちてしまうんです。