スクエアインパクトしたいからノーコック? それなら緩めにフィンガーグリップを意識して!

勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.24

2025/08/15 ゴルフサプリ編集部



これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはノーコックスイング。ショットが右に左に曲がるとフェースの開閉を抑えたくなる。その一つの答えがノーコックスイングと考え、実践を試みるアマチュアがいる。果たしてこれって正解なの?

ショットの曲がりに頭を抱えるゴルファーの中には、フェースターンを抑えて打てば真っすぐ飛ぶだろうと考えている人が一定数います。そんな人がトライするのがノーコックスイング。スイング中のコックをなるべく控えることで過度なフェースターンを抑え、スクエアにインパクトして方向性を良くしようと目論むわけです。

確かにノーコックでスイングすればフェースターンは少なくなります。でも、徹頭徹尾ノーコックのスイングはありえません。そんなことをしたらパッティングみたいなストロークになり、トップの位置が極端に低くなってしまいます。そこからダウンスイングしたらアーリーリリースは確定的。ヘッドの入射角度が浅くなって手前から入るためダフりやすくなり、ロフトもつくから距離も出ません。当然ヘッドの運動量も減ってヘッドスピードが出ませんから当たっても力ない球になります。「ノーコックのイメージでスイングしている」と言うプロもいますが、それはあくまでイメージ。実際にはどこかで必ずコックしていて、そのタイミングが違うだけです。つまり、スイング全体を見た場合にノーコックは存在せず、アーリーコックかレイトコックか。まずはこれを理解してください。