アプローチの練習が楽しくなる! 「今のは良い当たり?」“正解が見える”方法とは?

今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【23】

2025/08/23 ゴルフサプリ編集部



多くのゴルファーが避けがちなアプローチの練習。それは「正解が見えにくいからこそ続かないのです」と言う蝶ネクタイを締めたゴルフコーチ・今野一哉は言う。アプローチ練習が疎かになってしまう原因と、上達につながる練習法を聞いた。

 今回のゴルファーあるあるは、練習場でアプローチの練習をする人が少ない、です。ドライバーはたくさん打つけど、アプローチの練習に時間を割かない。このことはアプローチのレッスン記事の中でもよく言われていることです。まず、どうしてアプローチの練習をしない人が多いのですかね。
 まず、練習場に来てアプローチの練習をすると、なんとなくお金がもったいないと思ってしまう、ということがあると思います。
 わかります。初心者の頃に、短い距離を打っていると「この1打で〇〇円か」なんて計算してしまったりして、早々にドライバーを持ってしまったりしていました。
 フルスイングしないともったいないなって思いますよね。その練習場が大きければなおさらで、弾道がよく見えるような広い練習場に来たら、フルスイングしたくなるのは仕方ありません。
 そうですよね。
 このことがアプローチの練習時間が少ない理由のひとつとして挙げられます。次に、ある程度ゴルフの経験を積むと、ボールの違いが理由になると思います。
 ボールですか? ああ、なるほど。
 はい。練習場のレンジボールと、自分が使うコースボールでは飛び方が違う。このことが、練習場でのアプローチ練習に積極的になれない理由になると思います。それから、ドライバーやアイアンだとナイスショットとミスショットがわかりやすいですが、アプローチだとそれがわかりにくい時がないですか?
 そう言われると、そうですね。上級者はそんなことないのでしょうけど、打ったボールの高さとか、低すぎたのか高すぎたのか。今のは良かったのか? なんて首を傾げてしまう時、あります。
 そうそう。アプローチって意図した当たり方じゃない、飛び方じゃない、でもなんとなく良い結果になっちゃったみたいなことがありますよね。
 結果オーライみたいなことですね。
 逆も然りで、めちゃくちゃ良い入り方したのに全然寄らなかったということもある。いまいち正解と不正解が判然としないというか、明確にわかりにくいことがある。だから、はたして今やっていることには意味があるのか? なんて考えが浮かんでしまって、ここでアプローチを打っても仕方ないからフルスイングの練習をしてしまえ、となってしまう。こうしてアプローチの練習をしなくなる、という人もけっこう多いと思うのですよね。
 すごいわかります。何球か打つと頭の中に「?」が浮かんで、アプローチはもういいや、と思ってしまったことが何度もあります。
 みんな、アプローチの練習が大事なことはわかっているんですよ。上手くなりたいと思っているから練習場に来ているのですからね。