パターは「重い」と「軽い」どっちがいいの? シャフトのしなりを考えると答えが出る!

【ダグ三瓶】

2025/10/05 ゴルフサプリ編集部



グリーンの芝がベントが主流になってから、ヘッドが重めのマレットがパターの定番となり、いまではヘッドが大きく、慣性モーメントも高い、「重い、大きなヘッドのパター」が人気。みなさんはパターの重さについてちゃんと考えていますか?

よく、パターは重い方が良い、重い方が安定すると言われています。
この考え方自体に全く問題がないと考えていますが、では、どこまで重くしたら良いのか?を考えてみたいと思っています。

ここ1年ほど、フィッティング中にShaftWaveを活用して皆さんのパッティング時のシャフトの挙動を見ていくと、いろいろなことがわかってきました。

その前に、パターってシャフトがしなっているの? と思われる方もいると思いますが、パターもシャフト(棒)を振っているわけですし、短いとはいえその棒の先端に、350gくらいの重量物が付いているわけですから、シャフトはストローク中にしなっています。
もちろん、ドライバーやアイアンに比べたらヘッドスピードは遅いですし、比較すれば、かなり微小なしなりとなりますが、それなりにしなりはありますし、皆さんもしなりを感じて打っていらっしゃいます。

また、そのシャフトのしなる方向がわかりやすいのがパッティングストロークです。
パターは、基本的には振り子のように振る方が多いですから、その振り子のようにシャフトも動いていて、その方向に良くしなるということになります。
当方の「ShaftWave」の表現を使うと、シャフトが横にしなっている、と言えます。

いろんな方の、シャフトのしなりの波形を見ていくと、シャフトのしなる方向は、ほぼヘッドの動く方向と連動していることがよくわかります。

上述しましたように、パターのストロークというのは振り子のように動くわけで、ヘッドはそこであまり回転させたり、極端にアウトサイドやインサイドに動かしたりすることも少ないでしょう。
もちろん、大きいストロークになれば、他のクラブのショットの時の様にアークを描くように、ヘッドがインto インに動くようになりますが、小さいストローク、特に2m以内のパッティングでは、ヘッドはほぼ飛球線に平行、いわゆるスクエア方向に動かそうとする人がほとんどだと思います。

それに伴い、シャフトも同様の方向にしなろうとします。
パターの形状にもよりますが、多少のトゥダウンもあります。

そのため、パターのヘッドの動きがシンプルに振り子のようになればなるほど、シャフトのしなりも一直線になることがわかります。