金澤志奈のハイフィニッシュに学ぶ。スライスを消す“インサイド・アッパー軌道”とは?
一流プロのドライバーのマネどころ
今シーズンの金澤は8月までの試合で2位が2回、3位が2回と好調をキープ、そして9月の公式戦「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」ではプロ初優勝を飾った。ドライバーでは安定したドローボールが武器。それはスライスに悩んでいるアマチュアとは真逆の軌道だ。
GOLF TODAY本誌 No.641 12~15ぺージより
金澤選手は手元(手首)の通り道、レッスン用語では「ハンドパス」と呼ばれる動きが理想的。典型的なドローヒッターのハンドパスになっています。トップでは手元が低い位置にあって、コンパクトな姿勢(写真03)。ダウンスイングでは手の位置を高くしながら一気に加速しています(写真05)。そしてフォローからフィニッシュにかけては手元が高い位置にあり、ハイフィニッシュになっています(写真07)。低いトップから高いフィニッシュに向かって振り上げれば、ゆるやかなインサイド・アウト軌道になるのでボールをつかまえることができます。
インパクト前後で急激にフェースターンするのではなくて、スイング全体でボールをつかまえることができるのでフェアウェイキープ率が高くなる。今シーズンの金澤選手はフェアウェイキープ率が74%(6位)と大幅に上がったことが好成績につながっています。ドローヒッターには弾道が低いタイプの選手もいますが、金澤選手のようなインサイド・アッパー軌道で打つことができれば高弾道ドローでキャリーを出すことができます。
アマチュアでスライスに悩んでいる人は、金澤選手とは真逆のハンドパスになっている可能性が高い。トップで手元が高くなっているのに、フィニッシュが低い。そういうタイプはアウトサイド・インのカット軌道になってしまうのでボールがつかまりません。金澤選手のような低いトップとハイフィニッシュをマネしてみましょう!