カルカタ=軽量でも挙動が安定、タテ距離や操作性が安定

“カルカタ”シャフトのメリットは軽くてスイングしやすいこと。普通は軽いとクラブが暴れやすいですが、この2つのモデルは適度な硬さがあるので挙動が安定しています。そのため操作性も高くて球筋をコントロールしやすい。フェース面、打点ともブレづらいですから一定のインパクトロフトが得られてタテ距離が安定します。また、スピン量も抑えられるので球がフケにくい。必然的にサイドスピンも減って曲がりづらくもなります。

モーダス105は高難度の米ツアーのホールセッテイングを克服するべく開発された軽量モデルでN.S.PRO独自の「NSGS8655V」を使用しています。特徴は先端剛性を高めの設定にしてヘッドスピードアップを図っているところです。

モデル名は105ですが、実際の重量は106.5グラム。感覚的に普通のスチールよりちょっと軽い、という感じだと思います。元調子ですが、イメージするほど手元はしならず先端が硬い。ただ硬くても先端側が軽いので重いとは感じません。弾道はやや低めでフケにくい特性があります。

一方、950ネオは日本シャフトの傑作スチールシャフトN.S.PRO 950GHの進化版で、低重心化、ストロングロフト化、大型化したアイアンヘッドに対応するべく誕生しました。重さはフレックスSで98グラム、真ん中あたりが硬めでしなり感が少なめの中調子です。ただ、やや手元側がしなる傾向なので、どちらかといえば中元調子のような性格だと思います。

軽量にしては全体的に硬いシャフト。アイアンの場合、クラブの自重を利用してスイングするタイプの人もいますが、クラブの重さで打つイメージは出しづらい。弾道はモーダス105と比べるとやや高めになります。双方の特性をまとめたのが以下の表です。

また、モーダス105はR、S、Xの3種、950ネオはR、SR、S、Xと4種の硬さがあります。私が言う振動数とは硬さのことで、全7種類を振動数の多い(軟らかい)順に並べて重さを示したのが以下の表です。

①と②の硬さはほぼ同じです。③の950ネオのSRは硬めでSに近い硬さがあります。モーダス105のRと950ネオのSは950ネオのSが少し硬い。モーダス105のXはすごく硬いです。硬くなる=重量が重くなるということなので、一般アマチュアの方の場合、双方ともRからSの中で選ぶのが基本となると思います。


吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。