クリーンに打てない原因は“バウンス角”だった!フルショットするなら8度以下が正解!?
吉本巧のゴルフギア教室 第93回
ウェッジでクリーンに打てない、トップやダフリが止まらない。そんな悩みを抱えるアマチュアゴルファーは多いもの。
しかし、その原因はスイングではなく、使っているウェッジの“バウンス角”にあるかもしれません。
吉本巧コーチが、芝質やロフトとの相性も踏まえて“8度以下のバウンス”をすすめる理由をわかりやすく解説します。
ウェッジのソールにはバウンスと呼ばれる出っ張りがついていて、その大小が角度で示されています。角度が大きくなるほど出っ張りが大きく、程度に合わせて「バンス角が大きい、小さい」などと言います。なぜバンスがあるかというと、ボールの下にヘッドを潜らせたいから。普通に打つと一番先にバンスが地面と接触するのでヘッドが地面を滑ってボールの下を潜りますから、ラフやバンカーなどクリーンにボールを打たないショットやロブショットを打つのに有効です。
逆に言うとボールをクリーンに打つ場合にはバウンスが邪魔になります。アイアンにもバウンスはついていますがフルショットするのが基本のクラブなのでバウンスが極めて少ない。アイアンセットに付随するウェッジも少なめの設定です。これに対し単品売りのウェッジはバンスの種類が豊富。グリーン周りでの使用がメインでフルショットする機会が少ないことを前提としているからです。