常勝を呼び込んだグリップ改造の正体とは?
アイアンが際立つ!強いスイングの作り方[第11回]
2021/04/17 ゴルフサプリ編集部
最初は右手を極端にかぶせる(下)と、ヒンジングをしっかり使える感覚をつかみやすい。それからスクエア(上)に。
左手をかぶせたまま、右手もかぶせる。ホーガン自身はこうすることで両手の一体感が高まり、よりハンドアクションが使える、と述べている。
「ホーガンはフックグリップで甲側にカッピングするので、シャフトが左手親指に乗るのではなく、親指と人差し指の間にはまりやすかったはず。このズレ込みが、切り返しのブレにつながっていました」(森)
「右手を深くかぶせるほど、伸ばした左手親指は邪魔になります。ショートサムに変えることで、右手親指下のふくらみ部分に、しっくり収まるようになったはずです」(森)
「ホーガンは右手小指を左手人差し指に乗せる(左)のではなく、引っかけるようにする(右)ことを強調しました。これは、両手を絞り込むようにすると、甲が上向きになり、外れやすかったから。小指を引っかけることで一体感を出したのです」(森)
「自動車事故でスイングがコンパクトになる前の『パワー・ゴルフ』では右肩を指していた左手のV字が、『モダン・ゴルフ』では右目を指すように変わった。事故で壊れた左サイドの負荷を軽減できるようにアレンジしたのだと思います」(森)
「左手がフックのときは、ダウンで左腕のローリングはゆるやかで、左サイド全体のターンでスナップ動作を受けていました。左手がスクエアになると、左腕のローリングとたぐり動作が鋭くなり、フィニッシュで上体が反らなくなっています」(森)