「リリース」は右手のスナップだけじゃ不十分? ライの対応に強くなる左ヒジの“たぐり”
ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第4回】
2024/08/09 ゴルフトゥデイ 編集部
左腰のターンを左ヒジで追い越していくことでヘッドを走らせるホセ・マリア・オラサバル。インパクトで手元に余計なブレーキがかからないので、フックのミスが出にくく、操作性の高いショットを繰り出すことができる。
ホーガン同様、左腰のターンでダウンをリードするオラサバル。操作性を損なわずに一気にヘッドをリリースできるのは、左ヒジのたぐり動作がポイントだ。
「左脚や左腕を突っ張らせることで手元の動きを詰まらせ、ヘッドを走らせる“左のカベ”はフックのミスの元。ホーガン流は左腰を回し続ける中で、左腕のたぐり動作でリリースを促すので、操作性が損なわれません」
「ホーガン流のサイドスローのリリース感覚は、左サイドが後方にかわすことで実現します。左ヒジを引き付ける動きとの親和性は高いでしょう」
ダウンで右腰を前に突き出さず、左腰を後ろに引く。インパクトエリアで左ヒジを引き付けることで、クラブはアウトサイドに外れず、オンプレーンで振り抜けていく。
「ホーガンはインパクトで左手首が盛り上がるイメージで左手3本指を締め込み、たぐり動作を行っていました。コントロールショットでは、締め込みを抑えて加減したぶん、左ヒジがたわむフォローになることも」
ボディターンの量に関係なく、左ヒジの引き付け加減でクラブはオンプレーンに納まる。下半身の動きが制限されやすい斜面でも操作性は落ちない。