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画期的な就活がスタート!「PGAツアー・ユニバーシティ」とは?

佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー

2020/08/01 ゴルフサプリ 編集部

ゴルフ番組やゴルフ雑誌ではあまり語られることのないトピックを、ゴルフジャーナリストやトーナメント中継の解説者として活躍する佐渡充孝が取り上げ、独自の見解とともにお届けします。

GOLF TODAY本誌 No.578/132ページより

●文/佐渡充高
さど・みつたか
上智大学法学部卒業。1985年に渡米し、USPGAツアーを中心に世界のゴルフを取材。GWAA(米国ゴルフ記者協会)会員。96年より世界ゴルフ殿堂選考委員。NHKゴルフ解説者。

24年前の96年8月、 当時20歳のタイガー・ウッズがスタンフォード大学を2年で中退しプロ転向、スポンサー推薦でPGAツアーに出場し5試合目で初優勝! 7戦2勝で大ブームが巻き起こった。

その一方、カーティス・ストレンジらメジャー勝者の先輩たちは「学業を優先すべき」と痛烈に批判。あまりの険悪な雰囲気にウッズは「いずれ復学し卒業しようと思っている」と対応し鎮静化。プロ転向8カ月後に史上最年少(21歳3カ月)でマスターズを制し、復学はなく今に至っている。

ウッズの大成功で有望学生ゴルファーが卒業を待たずプロ転向するケースが増加。近年ではジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ジョン・ラームらスター選手が次々に誕生。が、中退でプロ転向する選手が増える傾向にツアーは懸念も抱いていた。

6月初旬に「PGAツアー・ユニバーシティ」という新システムを発表。NCAA(全米大学体育協会)のディビジョン1でプレーする4年生にランクをつけ、上位5人に下部ツアー出場権、6位から15位に3部ツアー(カナダ、南米、中国のいずれか)出場権を付与する制度だ。

ランク対象条件は大学で4年間プレーし3年、4年生の2年間で最低18試合、最終学年では9試合参加すること。対象試合は大学の公式戦、メジャー大会、PGAツアー、下部ツアーに限定し、これら以外の試合は対象外。

シード権が狭き門となったことで、有望な学生のために新たな制度を作り発表したPGAツアー。

世界アマチュアランクを基準にし、最終ランクは毎年5月NCAA選手権終了後とする。今年は新型コロナの影響でプロもアマも長期に渡る試合中止のため、4年生はもう1シーズンアマとしてプレーし、条件を満たせばランク対象となる。

下部ツアーの出場権を得た5人は同ツアーでランク25位以内なら10月開幕の翌シーズンPGAツアーのシード権を獲得。また75位以内ならファイナルズ(入れ替え戦)4試合に参加し25位内ならPGAツアーのシード権を獲得。大学リーグを高く評価し、下部ツアーのように道をひらいた。

大学のトップゴルファーが大学最終年10月からPGAツアーでプレーできる制度はツアーにとっても学生や大学チームにとってもメリットが大きい。PGAツアーを目指す学生はスポンサー推薦等で出場の可能性があれば中退し大勝負に挑んできたが、失敗し消えていった選手も少なくなくなかった。また2013年を最後にQスクール(出場権獲得試合)が廃止されシード権獲得はより狭き門になっていた。

米国学生リーグは世界からスカウトされた強豪選手が勢揃い。明確なルート誕生は学生にとって画期的で過酷なサバイバル就活の場となり、大学リーグはますます熱くなりそうだ。

写真/Getty Images

【佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー】
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