欧米のゴルフ主要団体がトランプ大統領にNO!
トランプ大統領所有コースで開催予定の2022年全米プロゴルフ選手権は会場を変更
1月6日、ドナルド・トランプ大統領を支持する暴徒が米国の連邦議会議事堂を襲撃。この前代未聞の事件は、世界を震撼させた。ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)は、トランプ氏が支持者の議会占拠を扇動する発言をしたとして同氏のアカウントを凍結。この反トランプの動きはゴルフ界にも……
トランプ所有コースでの全米プロ開催を取りやめ
ゴルフ界でもトランプ大統領に反発する動きが起こっている。いち早く動いたのは、全米プロゴルフ選手権を開催する全米プロゴルフ協会。ニュージャージー州ベドミンスターのトランプナショナルGCでの開催が決まっていた2022年の全米プロゴルフ選手権の会場を変更すると発表した。
米国ゴルフチャンネルのインタビューに答えた全米プロゴルフ協会CEOのセス・ウォー氏によると、「先週の事件はどの視点からみても悲惨な出来事。我々のブランドが侵害される危機にあると感じた」と、変更の理由がトランプ大統領にあると語っている。
R&Aもトランプ氏所有のターンベリーでの開催を行わないことを発表
「全英オープン」を主催するR&Aも、世界のメディア各社にターンベリーで当面全英オープンを行わないことを発表。ターンベリーは過去4回全英オープンを開催しているスコットランドの西海岸に面したリンクスコースで、全英オープンの開催ローテーションコースの中でも屈指の景観を誇る世界のゴルファーが憧れる素晴らしいコースだ。リリースでは特にトランプ大統領に触れていなかったが、ターンベリーは2014年にトランプ氏が買収。現在はトランプターンベリーという名称で営業しており、トランプ所有であることがローテーションから外れた理由だ。
昨年の大統領選挙では、ゴルフ界の“帝王”ジャック・ニクラウスがSNSでトランプ氏に投票したことを公表するなど、支持をする選手が少なくないトランプ大統領。ただ、今回の襲撃事件に関しては、欧米の主要ゴルフ団体が揃ってトランプ大統領の行動に「No!」を突きつけた。
写真/Getty Images