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アプローチ上達に絶対必要なのは“感覚を養うための基礎練”! ティーチングプロの出張レッスン~アプローチ編(2)〜

逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第44話

2023/08/29 ゴルフサプリ編集部 名取 確

50ヤードアプローチ

コースで目測ではわかりにくく、歩測するにも距離があって面倒だからサボりがちなのが、50ヤードくらいです(笑)。

ぜひレーザー距離計を使って自分の目で見た景色と実際の距離を一致させてみてください。この位の距離を安心して「乗せる」ことができるようになれば、大分アプローチは上達してきたと言えますね。

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50ヤード打つ時に、まずどう構えるでしょうか?

(1)ショートアプローチと同じく体を少し開き目
(2)ショットと同じく足は平行

(1)の場合は、持つクラブがウェッジではなく、PWや9番アイアンなどの大き目のクラブのはずです。
体を開き目=下投げのような感覚で50ヤードを飛ばすということです。低めの弾道で、ある程度の転がしも計算してのショットになりますね。

(2)の場合は、ウェッジでショットに近い感じで打つので、グリーンに直接乗せることになります。多少はスピンがかかって止まって欲しいので、スイングを緩めずにしっかりとする必要があります。

いずれにせよ、この2つのショットは体の回転と腕が連動して動いて、左右スイング幅を均等にするイメージを持つことで安定してきます。

(1)ショートアプローチと同じく体を少し開き目に

林の中などに打ち込んでしまったところから、低めの球である程度距離を出すのに役立ちます。
番手が変わっても、アプローチの打ち方であれば必ず真っ直ぐ打てるという確信が持てれば、林に入っても出すだけならほぼミスがなくなります。

また、転がしである程度の距離が出せるようになれば、例えばよくあるフェアウェイの真ん中にある木の下から低く出して乗せるなんて技もできるようになります。

(2)ショットと同じく足は平行

体の回転とクラブの回転が連動して、フェースをスクエアにコントロールする練習になります。
50~70ヤードは、連動幅の大きさだけで打ち分けられるはずです。腰~腰で50ヤード肩~肩で70ヤードなど、振り幅を体に叩き込みましょう

この時フォローでヘッドを返さず、立てた状態で止められるようになることが大事です。腕の振りではなく体の回転からの連動だけなので、ヘッドが返りすぎない(サイドスピンをかけ過ぎない)のがポイントです。

ここまでくると先ほどの30ヤードとは違い、コックを使ってヘッドを効かせる動きが出てきますので、ショットに近い形になります。いわゆるライン出しショットの打ち方になるので、クラブを変えるだけで様々な距離に対応できる打ち方になります。

50~70ヤードをウェッジでコントロールできるようになったら、例えば7番で100ヤードを打つなど、スイングをゆっくりしてもフェースを正しくコントロールする技が身に付きます。

写真44-8:テイクバックとフォローが同じ高さ
テークバックとフォローが同じ高さ

扇形のスイングを大きくしていくだけですが、手打ちだとフォローだけ大きくなりがちです。
体の回転と腕を同調させると、腕は体の左側に出てきます。

50~70ヤードアプローチまとめ

意識すること出る結果
①テークバックとフォローは同じ高さで体の回転と連動し、手打ちがなくなる
②フォローでは腕が体の左側に出てくるバックスピン量が安定する
③持つクラブだけで球の高さを変えてみるランを出す・高さで止めるなど技が増える

アプローチ練習は絶対に継続してやってください。まさにゴルフの基礎練。野球で言えばキャッチボール、サッカーならインサイドキックのパス、音楽なら音階の繰り返し。

全てにつながるのがアプローチ!逆に言えば、これを練習しない人はゴルフの練習をしているんじゃなくて、ただボール飛ばして遊んでるだけってことだと思います。

アプローチは無限大です。打ち方だって正しい・正しくないじゃなくて、自由と言えば自由。その自由を楽しめるのが、人間の持っている“感覚”です。キャッチボールをやる時に「よ~し今からアイツの胸まで○メートル、角度△度で□キロメートル/hのボールを左に1000回転させて投げるぞ~」なんて決めて投げませんけど、ちゃんと胸に構えたミットに吸い込まれるように投げることはできますね。

人間は凄い感覚を持ってスポーツをやっているんですから、ゴルフも考えすぎずに、自分の感覚でできるようになったほうがいいに決まっています。その感覚を得るための基礎がとても大事ってことです。楽しんで練習してくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

文・名取 確

名取 確

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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。


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