岩井明愛のスイングの肝は“右足の蹴り” 切り返しと同時に右足を強く蹴り上げ、下半身を素早く大胆に回転させる
元賞金女王古閑美保の女子プロ・スイングいいとこ取り！！【Vol.6 岩井明愛のアイアン】
いま注目を集める女子プロの“スイング”のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーするシリーズ。第6回は、岩井明愛のアイアンをご紹介。
GOLF TODAY 本誌 No.616 104ページより
撮影トーナメント／2023アース・モンダミンカップ
撮影／相田克己
右足を強く蹴って体を素早く回すから、手元が低く戻ってきて確実にミートできる！
無理に左の壁を作らず体の回転を最優先に考えて最後まで一気に振り切るのがコツ
今季初優勝からすでに3勝を挙げノリに乗っている岩井さん。部門別データ“パーオン率”では堂々のトップで、アイアンの巧さが実証されています。
スイングの最大の特徴は“右足の蹴り”。
インパクトにかけて沈み込んで前傾を深めるのと同時に、右足を大胆に蹴ることで下半身を素早く左へ回転。
結果として右サイドに大きな懐が生まれ、手元がアドレスどおりしっかりと低い位置に戻ってきています。この手元の低さこそが手先を使っていない証拠で、正確なショットを打つための肝！
岩井流右足の蹴りを「いいとこ取り」するなら、左の壁を意識することなく、体をダイナミックに回すことを最優先に最後まで一気に振り切ること。ダフるクセがある人には特に有効です！
壁を意識しない自然派スイングが岩井流 頭を右サイドに残せば伸び上がらない！
「切り返しと同時に右足を強く蹴り上げ、下半身を素早く大胆に回転させています。よくいう「左サイドの壁」はなく、むしろ左腰（左股関節）をうまく逃しながら最後まで振り抜いている印象です。
アドレス時から前傾が深めのため上体が起き上がりやすいという側面もありますが、頭を右サイドに残すことできっちり防いでいます」（古閑）。
岩井明愛 Akie Iwai
いわい・あきえ／2002年7月5日生まれ、埼玉出身。Honda所属。すっかりツアーの顔となった“岩井ツインズ”の姉。今季の「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を飾った。
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古閑美保
こが・みほ／1982年7月30日生まれ。167センチ。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ＆エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
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