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キレイなインパクトが作れる「ワッグルショット」練習!ハンドファーストで打てるようになるぞ

ゴルフコーチ・兼濱開人がレクチャー 初心者から覚える『キレイなスイング』の作り方! VOL10

2024/04/14 ゴルフサプリ編集部

兼濱開人

兼濱開人コーチが初心者にも分かりやすくレッスンする『キレイなスイングの作り方』シリーズ。第10 回のテーマはボールを真っすぐ飛ばせるようになるキレイなインパクトを作るポイントをレクチャーする。球筋をコントロールするコツもつかめてくるというから早速やってみよう。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/学芸大ゴルフスタジオ

ワッグルショットの感覚でキレイなインパクトがカンタンに作れます!

ワッグルだけで打とうと思えば勝手にハンドファーストのカタチとなる

キレイなインパクトって何?と聞かれると一言で説明するのは難しいですが、フェースの芯でボールをしっかり打ち抜ける体勢と考えていいと思います。

ところが真っすぐ飛ばしたくてフェース面をボールに合わせるような打ち方になると手元を減速させてしまい、手首をこねる動きが入りやすくなります。

右手首が手のヒラ側に折れるフリップというカタチで、ボールに当てにいくほどフリップなりやすくフェースの芯に当たらなくなるのです。

ボールにきちんと当てにいこうとするとインパクトで手首をこねてしまいやすい。
ボールにきちんと当てにいこうとするとインパクトで手首をこねてしまいやすい。

どうすればキレイなインパクトを体感できるかといえばワッグルショットの練習がオススメです。

ワッグルはご存じのようにアドレスが完成し、スイングをスタートする前にクラブヘッドをテークバック方向に小さく動かすことですが、このワッグルだけでボールを打つのです。

グリップを柔らかめに握り、手首も柔軟にしてクラブの重さを感じながら普段よりも少し大きめのワッグルをしてインパクトしましょう。

そうするとインパクトで手首をこねるような動きが介入せず、手元が先行してクラブヘッドが遅れて下りてくるハンドファーストのカタチが自然に作られます。

ドライバーでもアイアンでもフリップになりやすいという人は7~8番アイアンなどのクラブでワッグルショットの練習をするとキレイなインパクトの感覚がすぐにつかめます。

アドレス後にクラブヘッドをテークバック方向に軽く動かすワッグルを取り入れた練習法がオススメ。
アドレス後にクラブヘッドをテークバック方向に軽く動かすワッグルを取り入れた練習法がオススメ。
ワッグルショットの練習は7~8番アイアンが最適。通常よりも大きめにワッグルしてボールを打つ。
ワッグルショットの練習は7~8番アイアンが最適。通常よりも大きめにワッグルしてボールを打つ。
ワッグルだけで打つと手元が先行し、キレイなハンドファーストのインパクトが自然に作られる。
ワッグルだけで打つと手元が先行し、キレイなハンドファーストのインパクトが自然に作られる。

軌道を変えてみる遊び感覚の練習でドローとフェードの打ち分けのコツもつかめる

ゴルフは基本的に大人になってから始めるスポーツといえます。ですから遊びながらボールを打つという経験が足りないと思います。

ボクは子供の頃からゴルフを始めて、最初のうちは遊びでゴルフをしていました。いろいろなスイングでボールを打ち分けたり、曲がり幅を変えてみたり、傾斜地で遊びながらボールを打ったり。アプローチでも高い球や低い球を打ったりしていました。

今ツアーで活躍しているプレーヤーの多くは、ジュニア時代は遊びからゴルフを覚えてきました。理屈では分からないから、自分の感覚で打っていただけです。

でも大人たちはゴルフとなるとボールを真っすぐ打ちたがる。真っすぐ飛ばすことにしか意識がいかないし、いいスイングをしないとボールが真っすぐ飛ばないと思い込んでいます。

でもプロたちはそうではない。たとえば稲見萌寧プロは「球が曲がらないと気持ち悪い」と口にしていますし、要はフェードしないとイヤなわけです。

結論を申しますと、「キレイなスイングは遊び心で作る」という思考を持ってもらいたいのです。

フルショットで遊ぶのはちょっと怖いかもしれませんが、ワッグルショットなら不安がないし、遊び感覚の練習がいくらでもできます。

それにワッグルショットはインパクトエリアにおけるクラブヘッドの軌道をコントロールするコツを教えてくれます。

インサイドに低くテークバックしてフェースターンを使いながらアウトサイド方向に振り抜くとか、逆にアウトサイド方向にテークバックしてインサイドに低く振り抜いたりして自分でいろいろ試しましょう。

ワッグルショットで高い球と低い球を打ち分けたり、よくない動きといわれているフリップであえて打ってみたりなども多くの気づきが得られます。

同じワッグルでもインサイド方向にクラブを低く引いてみよう。
同じワッグルでもインサイド方向にクラブを低く引いてみよう。
インサイドアウト軌道で振り抜けばフェースターンしやすくドロー打ちの感覚がつかめる。
インサイドアウト軌道で振り抜けばフェースターンしやすくドロー打ちの感覚がつかめる。
ときにはアウトサイド方向にもワッグルしてボールを打ってみよう。
ときにはアウトサイド方向にもワッグルしてボールを打ってみよう。
アウトサイドインに振り抜くことでフェード打ちのメカニズムを理解できる。
アウトサイドインに振り抜くことでフェード打ちのメカニズムを理解できる。


かねはま・かいと

兼濱開人
かねはま・かいと
1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(東京都目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアをレッスン。整体師としての知識を活かしたカラダにやさしい生涯スイングの指導が定評。飛ばしを追求し、19年のドラコン大会で平均329ヤードを記録して優勝した経験を持つ。

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