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みんなはちゃんとできてる? クラブの長さ超真剣に考えてみた!

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2024/04/21 ゴルフサプリ編集部 佐藤 広邦

14本それぞれの長さには決め方が存在する。

クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへ的確なアドバイスをする好評企画。ゴルフクラブの長さについて、こんなに考えたことあった!?

打てる長さには限界がある?

前回に引き続き、長さのお話です。
前回は、クラブセット内の距離の差をきちんと設定するために、それぞれのクラブの長さの差を確認しましょう、というお話でした。

今日は、すでにそのようになっているという前提で、今度は、1本1本の適性の長さというお話をしてみようかと思います。

ちなみに人それぞれなのですが、打てる長さの限界というものがあるということをご存じですか?

これはジュニアゴルファーのフィッティングで使われる手法なのですが、ドライバーはクラブを真っすぐに立てて、自分も起立し、みぞおちまで、もしくはヒジの下までのクラブを渡しましょう、というのがあります。

これは体が成長過程にあるジュニアには、体に負担のかからない長さのものを渡すという目的があるからです。

つまり、人間はこのみぞおちまで、ヒジの下までのクラブが一番心地よく振れる、体に負担がかかりにくい、と考えてほしいです。これは身長や骨格に基づくものなので、人それぞれだということになります。

クラブは短い方が当てやすいですよね? 確率でいえば、間違いないです。そして、これはスピードにも関連していると考えてください。遅い方が当てやすいですよね!

ゴルフは確率論でもありますから、確実に打てるショットを見極めるというのも大事な要素です。なので、自分でコントロールできる限界を知っておくというのは、非常に重要になってきます。

ではここで、このヒジ下の長さのクラブで発生するスピードというのが、自分にとっての限界なのでは? という仮説を立ててみましょう。


クラブのスペック一番気にすべきは「長さ」だった?【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

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人間はキャパを超えたらゆっくり振ろうとする

ゴルフクラブはもちろん長い方が飛びますが、打ち手は人間。人間の能力以上には飛びません。長さの差による飛距離差よりも、人間のそもそも持っている能力が最大限に発揮された方が距離を出しやすいし、コントロールもしやすいと考えていただけると嬉しいです。

そして、もし、自分のコントロールできる長さを超えたものを打っているとどうなるか?
これは脅しても何でもなく起こる現象なのですが、自分のコントロールできるスピードまで落とそうとします。つまりは手加減するようになるんですよね。

長いクラブを持った際に、最初は飛んでいたけど、だんだん飛ばなくなる、というようなご経験は誰しもあるのではないでしょうか?

これはなぜかというと長いクラブは、ざっくりいえば、当てにくいですよね? 当てにくいクラブを使いこなすためには、少しスピードを落としたくなるのが、人間の習性です。

特に限られた練習量のアマチュアの場合、これが顕著に起こります。そうなってくると、その時点で、長さで得られた効果はほぼなくなっていると思ってもいいです。

そして、この後どうなるかというと、そのスピードを落とす習慣が身についてしまうと、短いクラブに持ち替えた時に、スピードを出せないので、距離が落ちるということが起きます。

これを聞いてしまうと、今さら短くできない、となりますが大丈夫です。
少しの間だけ、我慢してください。この短いクラブに慣れていくと、不思議なことにまた、効率的に体を使う方法をだんだん思い出していきます。


ドライバーを長くしたら最初は飛んだけどそのうち変わらなくなった、という経験をした人は多いのでは。

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