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アイアンも飛んだほうがいいでしょ? ピン「G730」アイアンは“最もやさしい飛び系アイアン”かもね

野村タケオのゴルフ実験室

2024/04/24 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

ピン「G730」アイアン

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんの「飛び系アイアン」に対するイメージってどんなものでしょうか? アイアンには飛距離はいらないという人もいらっしゃるでしょうが、僕的には飛んだほうがラクにゴルフができるな~と思うわけです。ただ、いくら飛んでも弾道が低くてグリーン上で止まらなかったら困るし、ヘッドが異型だと構えにくかったりします。PINGから新しく飛び系のアイアン「G730」が発売されました。これはPING史上最も飛んで、最も優しい飛び系アイアンということらしいです。いったいどんなアイアンなのでしょうか、コースに持ち込んで試打してみました。

<取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>

G730,アイアン

G730アイアンってどんなアイアン?

「G730」アイアンは「G710」アイアンの後継モデルとなります。前作は中空構造のヘッドでしたが「G730」はキャビティ構造となりました。見た目的にもかなり前作とは違う感じです。
「G730」には4つのテクノロジーが詰まっていると言います。その1つ目がフェースの中心部は厚く、周辺部は薄く設計したというVFTフェース。部分的にフェースの厚みを変化させたことで、インパクト時に打点がブレてもフェース全体がたわみ、高初速を生み出すということです。

2つ目が最大のMOIを実現した新キャビティ構造。深重心化を実現したキャビティ構造により、前作の中空構造ヘッドに比べ、慣性モーメント(MOI)は12%も向上。またソール幅も6%広くなり、ダフリにも強くなっています。

G730,アイアン

3つ目がやさしいワイドソールウェッジ。「G730」には4本のウェッジが用意されており、ワイドソールにすることでミスに強く、バンカーからも優しく打つことができます。またハイドロパールクローム仕上げにより、高い疎水性を実現。濡れた芝やラフからでもスピン性能が安定します。また、削り出し溝の採用によりスピン量を最適化しています。

4つ目が心地良い打感と打音を実現するピュアフレックス。インパクトゾーンに合わせて厚みを変えたピュアフレックスをフェース裏に配することで、インパクト時の衝撃を抑えて、心地良い打感と打音を生み出しています。

G730,アイアン

そして、何と言っても「G730」はPING史上一番ロフトの立ったアイアンです。7番で26.5度となり、前作よりも1.5度もロフトが立っています。

飛び系ながら、ヘッド形状が良くて構えやすい!

バックフェースのデザインは少しPINGっぽくないな~と個人的には思いましたが、悪くはないです。構えてみると、少し大きめのヘッドで、グースネック。ただ、顔としては悪くないし、トップブレードもそこまで厚くなく、飛び系のアイアンですが、けっこうオーソドックスな顔で構えやすい。いかにも飛び系ですって感じがないんですよね。捕まりも良さそうに感じるし、とてもうまく作ってあるな~と思いました。

G730,アイアン

僕が試打したのは日本シャフトの「N.S.PRO 750GH neoのSが装着されたもの。7番アイアンで約386gのバランスC9ということです。僕が普段使っているアイアンよりはかなり軽めです。

とにかく簡単に高弾道で飛ぶ球が打てます!

コースで打ってみると、まず感じるのはボールが簡単に上がります。とにかく高弾道で飛距離が出る。打感は少し柔らかさも感じるけど、フェースが少し弾く感じ。打音は少しだけ高めで、カシッて感じの音がします。前作はガキッって音がして、芯を外したときに打感がかなり硬くなり、打音も悪くなったのですが「G730」はそれが無くなりましたね。かなりフェースの端っこで打ったとき意外は、それほど打音も打感も変わりません。そして、オフセンターヒットでも曲がりがあまり無く、飛距離の落ち込みも少ないです。ソール幅が広めのために、少しくらいダフっても滑ってくれるので大きなミスになりません。いろんな意味で本当に優しいです。

G730,アイアン

飛距離ですが、やはり飛びますね。僕が普段使っているアイアンは7番でロフト32度なのですが、それと比べると1.5番手くらい飛んでいる気がします。しかし弾道は自分の7番と同じか、逆に高いくらいです。少し登りの約160ヤードを8番アイアンでピンの横に乗ったのには驚きました。最初はこの飛距離に慣れなくて、番手選びに悩みましたが、だんだん慣れてくるとゴルフがとても簡単に思えてきました。ただシャフトが僕には少し軽すぎるので、ちょっと手が浮いちゃってミスヒットになることがちょこちょこありました。ま、それでもグリーンに一応乗ったり、グリーン近くまでしっかり飛んだりしてくれるんですけどね。

G730,アイアン

今回もウェッジの出来が秀逸!

そして驚いたのがウェッジの使いやすさ。歴代PINGのGシリーズのセット物ウェッジってめちゃくちゃ使いやすいのですが、今回も素晴らしい出来でした。特に56度のグリーン周りでの使いやすさは秀逸。フェースを開くこともなくスクエアに構えてシンプルに打ってやれば、ソールがスッと滑ってくれてスピンもかかります。ソール幅の広さと、ソール形状の良さで、本当にチャックリになりにくいんですよね。もちろんバンカーでもスクエアに構えて、少しダフってやれば簡単にエクスプロージョンショットができます。フェースを開いても使えるし、本当に簡単な万能ウェッジって感じ。アプローチ苦手な人はこのウェッジを単品購入すればいいのにって本気で思いました。

G730,アイアン

ダウンブローに打ち込むよりも払い打ち向け?

本当に優しくて、ゴルフが楽になってくれるアイアンですが、誰にでも合うのかというとそういうわけじゃないと思いました。ダウンブローに打ち込むスイングだと、幅広でバウンスがしっかりあるソールが邪魔になりますね。僕は少し上から入るタイプなので、特にショートアイアンでダウンブローに入りすぎてミスヒットになるときがありました。少しくらい上から入るくらいならいいのですが、やはりシャローにヘッドを入れて、払うようにインパクトするようなスイングのほうが相性が良さそうです。

本当にめちゃ優しいので、ぜひ一度お試しあれ!

「G730」アイアンを1ラウンド使ってみましたが、確かにPING史上最も飛んで、最も優しいアイアンに仕上がっていると思いました。それでいて構えやすさや、打感、打音などのフィーリングの部分も犠牲になっていないところも素晴らしいと思います。僕が試打した70g台のシャフトや、軽量のカーボンシャフトを使えば、ヘッドスピードが40m/sよりも遅めの人でもしっかりと高弾道の球が打てると思います。また90g台くらいのシャフトであれば、ヘッドスピード42m/s前後の人でも使えると思います。優しく高弾道で飛んでくれるアイアンを探している方は、ぜひ一度試してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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