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本間ゴルフのツアーボールTW-Xが飛んで止まる噂を計測・検証してきた!

2019/01/11 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室のタイトル画像

本間ゴルフから新しくTW-Xというボールが2018年12月に発売された。このボールは3ピース構造でウレタンカバーの、いわゆる「ツアーボール」というカテゴリーに分類されるもの。

「のっかる弾き系」というコピーで他のツアーボールを凌駕する「飛距離性能」と「バックスピン性能」を実現しているという、かなりの自信作。しかも1ダースが4000円以下というかなり攻めた価格設定。

その価格で本当に他のツアーボールより優れた性能を発揮できるボールなんてあるの?そんな疑問を持ったゴルフバカイラストレーター野村タケオがシミュレーターを使って検証してみた!

撮影/野村タケオ

本間ゴルフの箱入りゴルフボール

まずはアイアンで試してみた。

飛距離性能を試すっってことでドライバーをブンブン振りたい気持ちをちょっと抑えて、まずはアイアンでの飛距離性能を試してみることに。使用したのは8番アイアン。僕の8番アイアンの飛距離はだいたい143ヤードから、飛んでも145ヤードほど。

計測したのはGOLFZONのシミュレーター。このシミュレーターは何度か使ったことがあるんだけど個人的には意外と数値が厳しいという印象。このシミュレーターでどのくらいの数値が出るのか楽しみですね。

ウォーミングアップも早々に早速打ってみました。打感はウレタンらしく柔らかめで、少しフェースに乗る感覚がある。一瞬フェースにひっついたような感覚のあとボールが勢いよく弾かれていく。弾き感が少しあってなかなか心地いい打感ですね。

シュミレーターでのゴルフ,構えている画像

シミュレーターでの数値は・・・なんとキャリー146ヤードでトータル157ヤード。これは飛んでいますね。

自分の平均的な飛距離に比べたら10ヤードくらい飛んでいる。使ったアイアンが本間ゴルフのTW747Pという最新の飛び系アイアンだったということもあるかもしれませんが、それを差し引いても5ヤードくらいは飛んでる感じ。

正直言ってアイアンではそんなに飛距離は変わらないだろうと思っていたので、これには少し驚きました。

シュミレーターでの飛距離結果の画像

そしてドライバーで打ってみた!

使ったドライバーはTW747 460ドライバー。もともとこのドライバーは打感が良いのですが、TW-Xボールを打つとさらに柔らかくて打感が良い。

インパクトでの柔らかさはあるのだけど、コアがとても弾くような感じで初速が速い。コアの弾き感は飛び系ボールのような手応えを少し感じました。他のツアーボールに比べるとこのTW-Xは弾き感が少し強いようです。

シュミレーターでのゴルフ,打っている画像

そして飛距離ですが、なんといきなり251ヤード!さっきも書きましたが、このGOLFZONのシミュレーターってかなりリアルな感じでなかなかいい数値が出ないんですよ。それなのにヘッドスピード42.1ながら飛距離251ヤードはなかなかのもの。スピン量が3442rpmと少し多めでこの数値ですから、もう少しロースピンに打てたらもうちょっと飛距離は伸びそう。

その後もまた251ヤードが出て、少し当たりが悪かったりしても240ヤード前後は平均して飛んでるような感じでした。やはりこのTW-Xはドライバーでも飛距離性能はかなり高そう。

シュミレーターで打ったボールの高さ確認画像

内緒ですが打ち比べもしてみたんです。

いきなり251ヤードが出て喜んでいた僕なのですが、ちょっと待てよと。もしかしてこの飛距離はボールのおかげというよりもクラブのおかげなんじゃないのか?他のボールなら実はもっと飛んでるんじゃないの?なんていう疑問が湧いてきました。

そこで、他のツアーボールを数種類全く同じ条件で打ち比べてみたんです。結果はほとんど同じような飛距離か、TW-Xが数ヤード飛んでいるような数値が出ました。やはりTW-Xはなかなか飛距離性能が高いようです。他のツアーボールでも飛距離重視系のタイプと同じようなイメージですね。この性能で価格が4000円以下というのは驚きです。

実は本間ゴルフの担当者の方に聞いたところによると、もともとこのボールは6000円くらいの販売価格を想定して開発していたらしいです。しかしボールの知名度を考えると他のボールに少し劣る部分があるので、このボールを手にとってもらいやすくするために思い切った低価格にしたということらしい。そりゃ高性能で当然ですね。

アプローチスピンの話もちょっと。

この日の試打はシミュレーターでのものだったので、アプローチでの止まり具合っていうのは実際のところよく分からないわけです。シミュレーターでキュキュッと止まってても実際のグリーンでどこまでスピンがかかるかってのはちょっと分からない。そこで、僕が実際にコースで使ってみたときの感想を付け足しておきますね。

ミドルアイアンで打ったときには落下地点からだいたい2メートル前後で止まるようなイメージです。グリーン面が受けていたり柔らかかったりしたらもう少し短い距離で止まります。

ショートアイアンの場合はもう確実に1メートル以内で止まる。バックスピンで戻るほどのスピンは無いけれども、1バウンドくらいでピタッと止まるイメージ。グリーン周りのアプローチではしっかりとスピンが効いてからとろとろと少し転がるような感じです。

他のツアーボールではもっとスピンのかかるボールもあると思いますが、このTW-Xはそこまでじゃない。逆に言えば自分の予想以上にスピンがかかってショートしてしまうというミスにはなりにくい。基本的なピッチエンドランで寄せやすいボールだと思いました。

本間ゴルフのボール画像

本間ゴルフのツアーボールTW-Xを一度試してみてください。

本間ゴルフのTW-Xボール、まずはその価格に目が行くわけですが、実際にいろいろと試してみると間違いなくツアーボールと呼んで良いだけの性能がありました。スピンもしっかりかかるけど、飛距離性能が高めのボールというイメージ。

他のツアーボールを使っている人にもぜひ一度試してほしいと思いますが、いままでツアーボールは自分には敷居がちょっと高いかなと思っていた人にぜひとも試してみてほしいボールです。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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