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「ゼクシオ11」「ゼクシオX」ドライバーを野村タケオが比較試打!

2019/10/30 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

ゼクシオといえば、誰もが知っている日本を代表するブランドと言ってもいいんじゃないでしょうか。

特にベテランゴルファーからの支持は非常に高いものがあります。「ゼクシオ買っておけば間違いない!」みたいなことを言う方も多いようで、これって凄いことですよね。

今回のリニューアルで11代目となるわけですが、その間ずっとトップを走り続けてきたということが本当に凄いですよね。2年に一度のリニューアルでどういう進化をしているのかが毎回話題になるわけですが、今回はなんとゼクシオ11(イレブン)とゼクシオX(エックス)という2つのモデルが発表されました。

この2つのモデル、いったいどう違うのでしょうか?一体どんな進化をしているのでしょうか?ゴルフバカイラストレーターの野村タケオがコースで試打してきましたのでレポートします!

撮影/野村タケオ

まず打ってみたのはゼクシオ11ドライバー

ゼクシオ11ドライバーのヘッドアップ写真

ゼクシオ11はクラウン部分が深みのあるブルーで、少しだけフックフェースに見えますが、座りもよく構えやすいです。

シャフトは純正のゼクシオMP1100カーボンシャフトのS。このシャフトは42gで中調子、トルクは6.4です。クラブ重量は約285g。ワッグルしてみると多少しなり多めに感じました。

で、さっそく打ってみましたが、1発目からあまりに楽に高弾道が出るので驚きました。

打ち出し角度がとにかく高い!そしてボールが楽に捕まります。フェードヒッターの僕が普通に打ってほぼストレートから軽いドローになるんです。それも高弾道のハイドロー。

打音はゼクシオらしい澄んだ音で、いかにも弾いて飛んでるような気持ちになります。フェース面の弾き感はかなり良く、球離れが速いような気がしますね。

シャフトは素直なしなりですが、インパクトでしっかりとヘッドを走らせてくれるように感じました。飛距離性能はやはりかなり高そうです。

このゼクシオ11はヘッドスピード38くらいのゴルファーが対象ということですが、僕(ヘッドスピード42~43)が普通に打ってもSシャフトなら頼りなさもなく使えそうな気がします。ただ捕まりが本当に良いので、左に巻いちゃう怖さは少しありますが。

このゼクシオ11はボールの上がりやすさや捕まり、飛距離性能、打音までが全て今までのゼクシオを進化させた、正当な後継モデルと呼んで良いんじゃないでしょうか。

次にゼクシオXドライバーを打ってみた!

ゼクシオXドライバーのヘッドアップ写真

そして今回からラインナップされたゼクシオX。もう見た目からして全く違うモデルだということが分かります。

ゼクシオというブランド名は小さめで「X」のロゴが大きく刻印されています。クラウンも黒になり、ヘッド形状の違いも手伝ってかなり精悍に見えますね。ヘッドの構造もゼクシオ11はチタンヘッドだったのですが、このゼクシオXはカーボン複合ヘッドになります。

構えてみるとストレートフェースで、とても構えやすい。少しディープになっているので叩いていけるようなイメージも少しあります。

シャフトはMiyazaki AX-1カーボンシャフトのS。中調子で47g、トルク4.9です。クラブ重量は299g。シャフトのカラーも黒で、かなり締まった感じがしますね。

で、打ってみました。このXもいきなり高弾道で捕まった球が打てました。ゼクシオ11よりも少しだけ捕まり度合いは少ないものの、楽にハイドローが出るクラブです。僕が打って、落ち際に少しだけ左に行くくらいのドローでした。

打音はゼクシオ11よりも少し低めで、響きの少ないような音になっています。これはカーボンコンポジットが少し影響しているんでしょうけど、僕個人としてはこの音のほうが好みです。こちらも弾き感はありますが、少しだけフェースに乗るような感覚がありました。

このゼクシオXはヘッドスピード41くらいがターゲットらしいですが、僕が打っても普通に使えるような感じ。シャフトは手元側がけっこうしっかりしてて、かなり振っていっても全く頼りなさを感じない。捕まりすぎる感じもしないので、思い切って振っていけますね。

ゼクシオXは今までのゼクシオユーザーよりも少しアスリート寄りというか、少しヘッドスピードが速くパワーのあるゴルファー向けという感じですね。

WEIGHT PLUS テクノロジーってなんだ?

今回のゼクシオシリーズにはWEIGHT PLUS テクノロジーというのが採用されているのですが、これはクラブの手元に重量を集中してテークバックの時のヘッドを支える力を軽減させるという効果があります。そのことで理想的なトップのポジションが作れるとのこと。

具体的にはシャフトの手元側を軽く作って、その余剰重量をグリップエンドに持ってきているんです。ゼクシオ11で10g、ゼクシオXで6g。そうすることでテコの原理の応用でヘッドを支える力を軽減できるのだとか。

クラブのグリップ部分にWEIGHT PLUSのロゴアップ写真

実際に打ってみて、総重量の割に軽さを感じなかったのですが、これは手元側に重量があるからじゃないかと思います。

ゼクシオ11はクラブ重量が285gしかないわけで、普通ならかなり軽く感じてしまうし、スイング中に手が浮いてしまうような感覚になりがちなのですが、それがなかった。

そしてテークバックと切り返しからフィニッシュまでの動きがかなりスムーズに動く感じもありました。このあたりはWEIGHT PLUS テクノロジーのおかげなのかもしれません。

ゼクシオの選択肢が増えた!

今回2種類のゼクシオを打ってみて、まず思ったことは「やっぱゼクシオやね~」ってこと。2つのクラブはターゲットユーザーこそ違えど、優しく飛ばせるし、クラブの完成度も高い。さすがにゼクシオブランドのニューモデルって感じです。

野村タケオが試打したクラブを2本持っている笑顔写真
どちらを選ぶかはあなた次第!

さらに今回はゼクシオXという新しいモデルが増えたことで、今までゼクシオには興味あったけど、いまいち踏み切れなかったユーザーがゼクシオを手に取りやすくなったわけです。

「優しくボールが上がって、捕まって、飛ぶ」というゼクシオが、いろんな世代のゴルファーが使えるように2モデルになってやってきた!というのが今回の新製品なんじゃないでしょうか。

これは今まで食わず嫌いだったゴルファーも一度試してみる価値があるかもしれませんよ。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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