“やさしく飛ばせそう”ミズノ ST200・200X ドライバー
「2019ダンロップ フェニックス」で手嶋多一が本格的にテストを開始
11月21日から始まる日本男子ツアー後半戦の目玉のトーナメント「2019ダンロップ フェニックストーナメント」の練習日。ミズノのツアーレップとともにニュードライバー「ST200」のテストを行う手嶋多一の姿があった。
ミズノ ST200・200X ドライバーを手嶋多一がテスト
大会期間中、選手たちの練習場として使用されるフェニックスゴルフアカデミーのドライビングレンジは、距離350ヤード、天然の洋芝から打てる日本有数の練習環境を誇る。その最奥の打席で快音を響かせている手嶋多一をミズノのツアーレップたちが見守っている。手嶋の手に握られているクラブは、すでに原英莉花や武藤俊憲、小鯛竜也らがテストしたことが報じられたミズノのニュードライバー「ST200」である。
この「ST200」は「2019ホンダクラシック」でキース・ミッチェルが使用して優勝し、注目を浴びた「ST190」ドライバーの後継と目されているモデル。「ST190」と同様に投影面積が大きく、ボールが上がりそうだ。また、クラウン部にはカーボン素材が採用され、柔らかな打感がイメージできる。それを証明するかのように、手嶋多一がツアーレップにこんな感想を漏らしているのが聞こえた。
『柔らかいね。それに、こっちの(新しい)ほうが弾くんじゃない。飛びそうだよね』(手嶋多一)
打球音はミズノのドライバーにしては高め。だが、耳障りな高音というわけではなく、弾きの良さが伝わってくるような心地いい高音だ。硬さを感じる高音ではなく、柔らかさを感じるミズノらしい高音だ。
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「ST200」ドライバー
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「ST200X」ドライバー
『これなら、まだまだ飛距離が伸びそうだね』(手嶋多一)
この手嶋のテストについてツアーレップに話を聞かせてもらった。
『手嶋プロがテストを開始したのは「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ2019」から。その時点では「ST200」は適合リストに載っていなかったのですが、先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」からリストに載って実戦でも試してもらえるようになったので、本格的なテストはこれからですね』(ミズノ担当者)
この日、手嶋がテストしたのは「ST200(9.5度)」と「ST200X(10.5度)」と銘打たれた2つのヘッド。シャフトは「ST200」には三菱ケミカルの新作「ディアマナD-Limited」、「ST200X」にはグラファイトデザインの「ツアーAD VR-7」が挿さっていた。
『どちらのヘッドを選ぶかは、まだわかりませんが「ST200X」のほうが合っているようです。こちらのほうがつかまって、キャリーが出せると言っていました』(ミズノ担当者)
まだ細かな調整は必要そうだが、打つたびに見せる手嶋多一の様子から「ST200/200X」に対する印象はすこぶる良さそうだ。『合わせたら、もっと飛びそうだよね』と、ニュードライバーに対する期待を口にしていた。翌週の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」には、早くも実戦投入されるかもしれない。
今季、50歳となってシニア入りした手嶋多一だが、新しいクラブを積極的に試し、自分にプラスとなれば柔軟に取り入れる姿勢は、年配ゴルファーが大いに参考にすべきところだろう。
取材・ 文:角田柊二
写真:高木昭彦
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