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「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.6

2019/12/31 ゴルフサプリ 編集部

2019年の女子ツアーは黄金世代の活躍に目を奪われたが、ひとつ年下の稲見萌寧も初優勝を飾って気を吐いた。実はこの稲見、女子ツアーの歴史を塗り替える大記録も樹立していたのだ。

若手有望株! 稲見が女子ツアー史上最高のパーオン率をマーク!

申ジエが女子ツアー史上初の平均ストローク70切りを果たしたことは話題になったが、稲見も部門別データですごい記録をつくっていた。その部門はパーオン率。女子ツアー史上最高となる78.2079%をマークして1位に輝いたのだ。

女子ツアーでパーオン率が計測され始めたのは1990年。この年は樋口久子が69.47%で1位だった。以降、パーオン率は徐々に上がり、昨年、申が75.3358%で歴代最高を記録していた。それを稲見が3ポイント近くも上回ってきたのだ。歴代1位が更新されるのは今回で9回目だが、これほど大幅な更新は例がなかった。稲見は歴史的なすごい記録をつくったのである。

前年のQTランキングが103位だった稲見は、前半戦は出場できた試合が少なく、規定ラウンド数に満たなかったためにパーオン率のランキングに入っていなかった。しかし、7月のセンチュリー21レディスで初優勝を飾って出場資格をつかむとラウンド数を増やして8月に突如としてパーオン率1位で登場。この時は79.3447%だった。その後、やや数字を落としてから盛り返し、一時は80%に届こうかという時期もあったほどだ。終盤、少し後退したが、それでも驚異的な数字であることには変わりない。

ちなみに米女子ツアーのパーオン率歴代1位(データが残る1992年以降)はアニカ・ソレンスタムが2001、02年にマークした79.7%。稲見の数字を上回るものは6例あるが、うち3例はソレンスタムである。時代も場所も違うとはいえ、稲見は圧倒的な強さを誇った世界の元女王に匹敵するパーオン率を叩き出したわけだ。

女子ツアーのパーオン率歴代1位変遷

パーオン率名前
69.47%1990年樋口久子
70.60%1992年服部道子
72.15%1998年福嶋晃子
73.17%1999年具玉姫
73.54%2002年木村敏美
73.95%2008年大山志保
74.10%2014年テレサ・ルー
74.59%2015年イボミ
75.34%2018年申ジエ
78.21%2019年稲見萌寧



文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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