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武尾咲希プロと野村タケオ“Wタケオ”でラウンドしてきた!

女子プロゴルファーはやっぱり凄かった!

2019/12/23 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。先日、ありがたいことに、あるプロアマコンペに参加させてもらいました。プロ一人にアマチュア3人という組み合わせでスクランブル競技をするというもの。何度も優勝経験のある選手を含め、男女合わせて30人以上のプロが集まるという盛大なコンペでした。

で、僕が一緒にラウンドしたのは武尾咲希(たけおさき)プロ。なんと武尾プロと野村タケオ!ダブルタケオラウンドってことになりました!(笑)

そんな武尾プロ、2019年はレギュラーツアーで戦ったのですが、残念ながら惜しいところで2020年のシード権は取れませんでした。しかしレギュラーツアーで戦うレベルの女子プロとラウンドできるというのは僕にとっては貴重な経験でした。そのラウンドで僕が感じたことをちょこっと書きたいと思います。

撮影/野村タケオ

武尾咲希プロのプロフィール紹介

野村タケオと武尾咲希プロの笑顔で2ショット写真

武尾プロは1994年福島生まれの25歳。お父様の影響で7歳からゴルフを始め、小学生の頃から何度もジュニアの大会に優勝されています。

高校生の時には東北高等学校ゴルフ選手権にも優勝し日本女子アマにも出場しています。その後は大学に進学したものの、ゴルフに専念するために中退し、その後プロとして活動されています。

プロとしての成績は2017年に賞金ランキング28位で初めてシード権を得ましたが、2018年は62位、今年は61位という成績で惜しくもシード権を逃しています。ただ今年はスタジオアリス女子オープンでの2位タイの成績を含めトップ10以内でのフィニッシュが3回で賞金額も1900万円以上獲得しています。

2020年はQTランキング36位で前半戦はほぼ参戦できるということなので、初優勝もそう遠くないのではと思います。

女子プロゴルファーってどんなゴルフしているの?

プロアマの時はアマチュア男子と女子プロは同じティを使ってラウンドしました。武尾プロのドライバーの飛距離は僕と同じようなもので、ホールによっては僕のほうが飛んでたりもしたのですが、当然ながら安定感が違います。

飛距離的には230ヤード~240ヤードという感じだと思うのですが、僕は当たりが悪いと200ヤードちょいくらいしか飛ばないときがあったり、右の林にぶち込んだりってことがあるのですが、武尾プロはほぼ安定して飛距離が出ているし、曲がったとしても少しラフに行く程度。「平均飛距離」という比較にしたとすれば、確実に僕とは20ヤードくらい差が出そう。

そしてグリーンを狙うクラブですが、この精度が凄い。女子の試合ではよく見られる光景ですが、ユーティリティを使う頻度がかなり高い。おそらく150ヤードくらいからはもうユーティリティを使っているんじゃないでしょうか。
スクランブル競技だったので同じところから必ずショットを打つので余計によく分かったのですが、僕が7番アイアンを持っていても武尾プロはユーティリティで打たれたりしていました。

しかしね、このユーティリティでのショットが本当に凄い。まるでショートアイアンを打つかのように簡単そうにピンに寄せてくるんですよ。それがフェアウェイからでもラフからでも。つま先下がりで左足下がりなんていう難しいライからでも実に簡単に打つんですよね~。

ちょっと長めのパー3なんかでも、ユーティリティやフェアウェイウッドで綺麗にラインを出して乗せてきます。やはりあまり飛距離の出ない女子プロはユーティリティが打ちこなせなければ上には行けないんでしょうね。で、武尾プロの使っているユーティリティを見せてもらいました。

武尾プロの使っているユーティリティフェース面のアップ写真

どおりで上手いわけです。フェース面の同じようなところの塗装が見事に剥げていました。もう数えくれないくらいの球数を打ってきたんでしょう。だからこそのあの精度なんですね。

小技も当然上手いっちゅーの!

ゴルフ場での武尾プロのショット写真

アプローチだって当然上手いです。そんなにスピンキュキュみたいな、思わず「うぉー!」っと唸ってしまうようなショットではないのですが、とてもシンプルに、そして確実に寄せてきます。

やはりなるべくシンプルに優しい打ち方をしたほうが良いということなんでしょうね。プレッシャーがかかってもそのほうがミスが少ないんでしょう。
プロのアプローチを見ていると、アマチュアのほうがなんだか難しいことを考えすぎているような気がします。

パットは言うまでもなく上手いです。やはりスコアを作るのはパットですからね。パットの時は必ずプロに最後に打ってもらっていたのですが、プロの前にアマチュア3人が同じところから打つわけなので、ラインはほぼ分かっているんですよね。そうなるとプロは本当にしっかりとラインに乗せてきます。

僕たちのように「あ、引っ掛けた」なんてことが本当に少ない。確実に狙った方向に打ち出して来ますね。

パターを見せてもらうのを忘れましたが、おそらくフェース面にはユーティリティクラブのように練習の跡がクッキリと残っているんでしょうね。

プロゴルファーはやっぱハンパなく上手かったです。

やっぱハンパなく上手かったです。トーナメントでバリバリに戦っている女子プロとラウンドさせてもらいましたが、予想以上の上手さに本当に驚かされました。

男子プロなら圧倒的に僕たちアマチュアとは飛距離の差とかがあるので、凄いんだろうな~と思うのですが、女子プロって本当にそのあたりを歩いているような女の子なんですよ。

飛距離的にもあまり変わらないわけなんだけど、簡単に打って、簡単にピンに絡むショットを打ってくる。本当になんだか優しそうにゴルフをするのですが、それでサクッとアンダーパーとかでラウンドするんですよね。もちろんその裏では僕たちでは考えられないくらいの練習をしているんでしょうけど。

今年のシーズンは終わってしまいましたが、これからまた彼女たちは来シーズンに向けてのスタートです。いったいどんなドラマが待っているんでしょうね。そしてまたニューヒロインが生まれることでしょう。

今回ボクがラウンドさせてもらった武尾プロは本当に物腰が柔らかくて、気配りのできる素敵なプロでした。冬の間にしっかりと準備をして、来シーズンはきっと活躍してくれることでしょう。

僕はタケオ繋がりで、武尾プロを応援したいと思います!がんばれ武尾プロ!もし彼女が優勝したりしたら、おじさんきっと泣いちゃうだろうな~。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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