PING最新パター「HEPPLER(ヘプラー)」を野村タケオが試打レビュー!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。2019年のLPGAツアーでの平均パット数(パーオンホール)が一番少なかったのは誰だか知っていますか?それは賞金女王になった鈴木愛プロです。
そして鈴木プロと賞金女王を争った渋野日向子プロが2位。これを見るとやっぱゴルフってパットが大事なんだな~と思いますよね。
で、その二人に共通していることがあるのですが分かりますか?それは二人ともPING(ピン)の契約プロで、もちろんPINGのパターを使っているということ。モデルは全く違うものを使っていますが、平均パット数トップ2が使っているんだから、そりゃ気になりますよね。渋野プロの使っているモデルなんか全英女子オープン優勝後に爆売れして、いまだに品薄が続いているらしいです。
そんなPINGからHEPPLER(へプラー)という新しいパターが発表されました。なんでも「ソリッドな打感で弾く」ってことらしいです。このパターの発表会には鈴木愛プロ、渋野日向子プロも揃ってゲストとして登場し、二人揃ってお気に入りモデルでパッティングを披露してくれました。もしかしたら今シーズン使うかもなんて発言も。
そんな注目のPING HEPPLER パターをさっそくコースで試させてもらいましたのでレポートします!
撮影/野村タケオ
PING HEPPLER(ヘプラー)パターとは?
今回のHEPPLER(ヘプラー)パターですが、まず目を引くのがそのカラーリング。ブラックの部分とカッパー色の部分のコントラストが効いていて、アライメントが取りやすい。
モデルによって目標に対して縦のラインで合わせられるものや、1本のラインや2本のラインで合わせやすくなっているものなど、いろんなバリエーションがあって好みのタイプが選べます。
渋いカラーリングは少し前に数量限定で発売されたブルーザーというパターと似ていて高級感があるしカッコ良い。
で、なにげにシャフトもブラッククロムシャフトが採用されていて、ヘッドとのコーディネイトもできているし、天気のいい日に太陽光が反射して眩しいこともない。これ地味にいい感じかも。
カラーリングの違いは素材の違いでもあって、軽量のアルミニウムと高比重のステンレススチールをモデルによって最適な部分に配し、高い慣性モーメントを実現しています。
そしてフェース面が特徴的。最近のPINGのパターといえばTR溝というものがフェースに採用されていたのですが、このHEPPLERのフェース面は溝のようなものは全く無く、真っ平ら。渋野プロが使っているシグマ2のように樹脂のインサートもありません。このフェースが「ソリッドな打感」を生むんでしょうね。
HEPPLERは日本限定モデルを含む10モデルのヘッドが用意されているので、ストロークタイプやアライメントの合わせやすさで選ぶことが出来ます。
PING HEPPLER(ヘプラー)パターの特徴・スペックを紹介!
14個のドットで構えやすい
10タイプあるヘッドの中で僕的に注目しているのは今までになかった形状のこのモデル!
トムキャット14です!特徴的なのはクラウン部分のドット。このドットで方向を合わせるのですが、このデザインは空港の滑走路にある進入灯インスピレーションを受けたものらしく、このドットの数が左右合わせて14個あるので、モデル名に「14」と付いているんですな。
このトムキャット14は今回のHEPPLERシリーズの中で最大の慣性モーメントとなっているらしい。構えてみると、とても座りが良い上に、カラーリングと形状が相まってとてもアライメントが取りやすい。ビシッと方向が決まる感じ。
直進性がハンパない!
やっぱね、パターも含めてゴルフクラブってのはコースで試してナンボだと僕は思います。
さっそくラウンドでトムキャット14をを試しましたが、さっきも書いたようにアライメントが抜群に取りやすくて、狙った方向にビシッと構えられる。ストロークしてみるとヘッドがとにかく勝手に真っ直ぐに動くんですよね。
ヘッドの動きに任せてやれば狙った方向に勝手にボールを打ち出してくれるようなオートマチックなパターだと思います。これだと特にショートパットはかなり自身を持って打てますね。とても転がりもいいので少しラインを薄めに読んで打っていくと良いかも。
そして打感ですが、たしかにかなりソリッド!硬すぎるってことはないんだけど、しっかりとした打感と打球音がします。これは好みの問題なんでしょうが、僕は樹脂系インサートのものよりも、こういう「コツ」っと打音がするもののほうが距離感が合わせやすい。ボールとの相性もありますが、最近のボールは柔らかいものが多いので、インサートのあるパターでいまいち距離感の合わない人はこういうパターを使ってみると良いかも。
コースで感じたのはミスヒットに対する強さと転がりの良さ。少々芯を外してもでもヘッドがブレること無く真っ直ぐに転がるし、距離感も狂わない。
転がりもよく直進性も高いので、グリーンを少し外したカラーとかからでもグリーン上でのパットと同じような感覚で打てば芝目に負けることも少なく転がってくれる。アマチュアにとってはとても使いやすいパターですね。
PING HEPPLER(ヘプラー)パターのモデルの選び方
10種類もヘッドがあると、どうやって選べばいいの?と思うわけですが、まずは好みのヘッド形状を手にとってみらば良いんじゃないかと僕は思います。一番構えやすくて、しっくり来るものが良いんじゃないでしょうか。
あとはストロークのタイプですね。PINGのパターシャフトには「ストレート」「セミアーク」「アーク」という3種類のストロークタイプを表すシールが貼られていて、その中から自分のストロークタイプに会ったものを選ぶと気持ちよくストロークできるようになっています。
ちなみに僕が試したトムキャット14はストレートタイプなのでヘッドを真っ直ぐに動かすストロークタイプの人に合います。自分のストロークタイプが分からない人は、ぜひ一度PINGのパターフィッティングを受けられることをおすすめします。
シャフト選びの注意点
このパターは長さ調整機能付きと調整機能無しのモデルが選べます。調整機能が付いているモデルのシャフトは太さが一定のため手元側も細くなっています。そのため意外とシャフトのしなりを感じるんですよね。これがだめな人もいるかもしれません。
僕も34インチ以上の長さにした時には少ししなりが多くて違和感を感じてしまいました。長さ調整があると、パットの調子が悪くなったときとかに調整ができてとても便利なのですが、もし違和感を感じる人がいたら、フィッティングで長さを決めて、その長さで調整機能なしのモデルを買うと良いと思います。
PING HEPPLER(ヘプラー)パターを試打してみよう!
今回は主にトムキャット14を使ってラウンドしましたが、このモデル本当にオートマチックに打てて、パットの苦手な人にはかなりいいかも。僕はぜひこれ使ってみたいです。
そしてケッチという真ん中に穴の空いたモデルもかなり気に入りました。これはシグマ2にもある形で、リー・ウェストウッドやLPGAツアーのブルック・ヘンダーソンが使ったりしているのですが、今回はツートンカラーになったことでアライメントの取りやすさがかなりアップしました。
ストロークのときもボールと同じくらいの幅の黒い部分が動くことでヘッドを真っ直ぐ動かす感覚が出しやすいです。密かにおすすめなので一度打ってみてください。
HEPPLERパターは渋野日向子プロが愛用するシグマ2とはかなり打感が違うモデルとなります。
僕はHEPPLERの打感のほうが好みですが、みなさんはどちらが好みでしょうか?
一度試打してみて、自分の感覚に合ったモデルを選べば鈴木愛プロや渋野日向子プロには及ばないまでも、平均パット数がアップするかもしれませんよ。
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