“ここイチバン”で飛ばすためのドライバースイング その1 アドレスのポイント|ゴルフ再構築レッスンVol.8
脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」
これまでドライバーからパターまでの基本的なレクチャーを紹介してきたが、今回からは”ここイチバン、飛ばしたいときのドライバー”の打ち方のポイントを教えてもらう。
GOLF TODAY本誌 No.585 146〜149ページより
広いフェアウェイはチャンス。高い球でキャリーとランを稼ごう
目澤 今回から“ここイチバン”のチャンスで、大きく飛ばせるスイングをお送りします。
坪井 “ここイチ”だけじゃなく、いつでも飛ばしたいです!
目澤 (笑)気持ちは分かりますが、“ここイチ”場面はいつも訪れるわけではありません。アベレージゴルファーが飛距離を求めてもいいティショットの状況は、フェアウェイの幅が60ヤード以上あるホールで、OBがなければさらにチャンスです。
上級者ならば、これに風がフォローのホールも加わります。フォローだと球が曲がりづらくなります。たとえば右利きの方なら右からのフォロー、左利きならその逆だとチャンスです。
坪井 それはどうしてですか?
目澤 飛距離を出すために必要なのは、高い弾道と適正なスピン量です。それができるようなスイングを作るポイントをお教えしていくのですが、ゴルフのレベルに関わらず、このスイングは振り遅れになりやすい。利き手側からのフォローの風は、これを助けてくれるからです。
坪井 アベレージゴルファーには、それ以上にミスをカバーするフェアウェイの広さが必要ということなんですね。
目澤 はい。「このホールは振れる」という条件を知っていれば、自信をもって飛ばすアドレスをとれますからね。
ティは高く。いつもよりアッパー軌道で高弾道、低スピンを目指す
“ここイチ”ドライバーショットは、球を高く上げてキャリーを、適正なスピン量でランを伸ばすことで実現します。そのためにはまず、ティアップをいつもより高くすること。ボール半分が、ヘッドの上に出るくらいがいいでしょう。こうすることで、少しアッパー軌道になり基本のドライバーショットより、ボールが高く上がります。
飛ばしのアッパー軌道はスタンス広め、体重は右6:左4が正解
“ここイチ”ショットは、アッパー軌道でボールの少し下からヘッドが入るのが理想。
そのためには少しスタンスを広くしたいですが、ティアップを高くすることで、いつもどおり左足カカト線上のボールのポジションのまま、スタンスを広くできます。ボールを左に置くと、ダフりやすくなるので注意。
左足はいつも通りで右足を少し広げるイメージ。背骨は自然に右に傾く感じでOKです。肩が下がっているように見えますが、ヘッドを下から入れたいので傾いて正解です。
体重は、バックスイングで自然に右に乗りますが、アドレス時の体重配分は右6対左4くらいがいいでしょう。
ボールは自然と、右から見る感じになります。
ゆるグリップで大きく振ればクラブが走る力みポイントは小指と薬指
ここイチショットのアドレスのカタチは、鏡などを見てセルフチェックしてみましょう。
もうひとつコツがあるとしたら、握る強さです。飛ばそうと思うと、どうしても握りしめてしまいがちですが、かえって逆効果。飛びの条件はヘッドを走らせること。そのためにはグリップはゆるく、が基本です。
とはいえ、すべてがゆるゆるではしっかりインパクトできません。ポイントは、両手の小指と薬指。この4本だけ、強めに握ることで、ヘッドを走らせることができるでしょう。
坪井ミサトのゴルフ成長日記⑧
週1のレッスンと練習場通いを増やして春までに100切りするぞ!
お正月は実家に帰省して初めてお父さんとラウンドしました!妹も一緒に3人で回ったのですが、妹は初ラウンド。コースは大和高原カントリークラブ(奈良県)、フェアウェイが広くてOBも少ないので気持ちよく回れました。ドライバーはスライスが減ってOBが0!!スコアは117で自己ベストタイでした。
目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいない、アメリカのレッスンプロの資格TPI(TitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。河本結のコーチを務める傍ら、アマチュアにもレッスンをしている。日本大学卒業。
ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。フィットネスインストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフは2020年春から始めたばかり。
協力/Do-1 GOLF BY MAB 取材・文/高橋佳子
衣装協力(坪井ミサト)/MASTER BUNNY EDITION