「ここイチバン」で飛ばすためのドライバースイング その2 テークバックのポイント|ゴルフ再構築レッスンVol.9
脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」
今回も、ここイチバン飛ばしたいときのドライバースイングのポイントを解説。飛ばすためには、テークバックも重要だということをわかりやすく解説します。
GOLF TODAY本誌 No.586 162〜165ページより
クラブを、より遠くに上げて大きいエネルギーをつくる
目澤 バーディが獲れそうな短いホールや、ドラコンホールなど、ここは飛ばしたい!と、気合が入る“ここイチ”のチャンスをものにするには、普段よりもアッパー軌道で、高弾道、低スピンのショットが出るインパクトが目標です。それを叶えるためのポイントのひとつは、前号でお話ししたアドレス。
坪井 スタンスは広め、体重は右6対左4くらい。グリップは両手の小指と薬指だけしっかり、ほかはゆるく握るでしたね。
目澤 はい。今月はその次の段階。テークバックです。動き出したクラブがインパクトに戻ってくるまでに、いかに大きなエネルギーを蓄えられるか、が、飛距離に大切ですが、始動となるテークバックはとても重要。動きを間違うと、飛ばないどころかミスにもつながります。
坪井 え、怖いですね。
目澤 たしかに、簡単ではありませんが、イメージづくりのドリルも紹介しますので、トライしてみてください。最後に、トライすべき“ここイチ”の条件をおさらいします。アベレージなら、フェアウェイの幅が60ヤード以上あるホール。OBがなければさらにチャンス。
坪井 条件を見極める冷静さも、必要ですね!
手がカラダの遠くにあるほど エネルギーが大きくなる
いつもより飛距離にこだわりたい“ここイチ”ショットは、インパクトでのエネルギーを普段より大きく、さらに、高弾道・低スピンの球を打ちたい。それを実現する理想のテークバックのカタチが、これ。手が腰の位置に来たとき、肩が深く入り、手がカラダの遠くにあります。普段よりカラダを捻る量を増やすことで、クラブが鋭角にならず遠くに上げることができます。
理想の“ここイチ”テークバック
右股関節を上に引っぱるとスイングエネルギーが大きくなる
次に、理想の“ここイチ”テークバックのカタチをつくるための、大事なポイントを紹介しましょう。
それは腰の動き。意識的に、右の股関節を上に引っぱるように動かしてください。
注意したいのは、股関節を後ろに引くのではない、というところ。
うしろに引くと、回転が大きくなりすぎるので、それを戻す動きが増えてしまいます。結果、腰が引け、余計な力みが生まれるなどして、エネルギーをロスしてしまいます。
おしりにしっかり力を入れるイメージで、股関節を上に引っぱる。
これができれば、おのずと“ここイチ”テークバックになるでしょう。
そうすることで、左の方も自然に深く入り、クラブも遠くに上がります。
“ここイチ”テークバック、体得ドリル
“右股関節を引っぱる”といっても、すぐに正しいカタチをつくるのは、そう簡単ではありません。そこで、正しい“始動”とカタチを体得するためのドリルを紹介しましょう。力もいらず、部屋でもできるので、気づいたときに行いましょう。
坪井ミサトのゴルフ成長日記⑨
目澤プロコーチの“ココイチ”レッスンのおかげでベストスコアを更新できました!
もうすぐ本格的な春、ゴルフシーズン到来ですね。私は先日のラウンドでベストスコアを更新することができました!パチパチパチ〜(拍手)、まだ100は切れませんが、この連載レッスンの効果が着実に出てきているようです。練習にも力が入ります!
目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいない、アメリカのレッスンプロの資格TPI(TitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。河本結のコーチを務める傍ら、アマチュアにもレッスンをしている。日本大学卒業。
ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。フィットネスインストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフは2020年春から始めたばかり。
協力/Do-1 GOLF BY MAB 取材・文/高橋佳子
衣装協力(坪井ミサト)/MASTER BUNNY EDITION