久しぶりのラウンドで効果大! 超ワイドスタンスで遠心力が最大になる素振りを!!
飛距離365ヤード! 高島早百合が教えるプラス10ヤードの直前練習【Vol.1】
練習不足の月イチゴルファーほど直前の練習で飛距離アップできるポテンシャルが高い!この連載ではドラコン女王の高島早百合が飛距離アップにつながる直前練習を紹介します!
GOLF TODAY本誌 No.586/108〜109ページより
スエーする癖もなくなって、腕を走らせる感覚が蘇る
ドライバーが苦手なアマチュアは体が左右に動いて軸がブレたり、ボールに当てようとする意識が強すぎて小さいスイングになっている人が多いです。その2つを直前練習で一挙に解消するのが、超ワイドスタンスでの素振りです。
まず、ワイドスタンスにすると下半身が動かないので、軸を安定させて上半身を回す感覚をつかめます。この感覚がないと下半身が左右に動いてしまって、スエーする動きにつながりやすい。これは決してトレーニングが必要なことではなく、感覚的に蘇ればOK。だから、スタート直前に10回くらい素振りするだけで十分に効果があります。
もう一つ、久しぶりのラウンドで蘇らせたい感覚が、腕を伸ばして遠心力を使う動きです。ワイドスタンスの素振りでは、フォローまで腕をピンと伸ばしたままにすることで、大きい軌道で振る感覚をつかめます。そうなると、本番でも腕が走って、インパクトでのヘッドスピードアップにつながります。
どうしても、ボールを打つ練習だと当てようとしてしまうので、ワイドスタンスにしたときは素振りだけの方が効果はあります。
いつものスタンスから両足を約2倍に広げる
頭の位置は体のセンターにキープしたまま。片足だけでなく、両足とも2倍くらい広げてワイドスタンスを作る。
右ヒジは地面に向けたまま!
写真左)トップで右ヒジが地面を向いていることを確認しながら練習する。
写真右)手打ちになるタイプは、右ヒジが上を向いている人が多い。
股関節は右に動かさない後ろに引く!
ワイドスタンスにしたときに、バックスイングで股関節を右に動かすのではなく、後ろ(お尻側)に引くと通常のスタンスに戻してもスエーしない。
胸を回転させないと、腕が曲がる
スタンスを広くしたときは、胸をしっかり回さないと腕が曲がってしまうので、遠心力が小さいスイングになってしまう。
高島早百合
たかしま・さゆり/1992年9月3日生まれ。名門・東北高校を経て、2011年のプロテストに合格。主にステップ・アップ・ツアーに出場しているが、18年にドラコン大会に出場すると365ヤードという女子の日本記録(当時)を出して優勝。元々、ドラコンで有名な和田正義プロからスイングを教わったこともあり、現役女子プロとしてはトップクラスの飛ばし屋。YouTube「さゆーちゅーぶ! 高島早百合チャンネル」も好評。