クラブの重さを利用して腕を伸ばせるスイングに。ウェッジ3本を"手の力だけ"でゆっくり振る!!
飛距離365ヤード!高島早百合が教えるプラス10ヤードの直前練習【Vol.2】

練習不足の月イチゴルファーほど直前の練習で飛距離アップできるポテンシャルが高い!この連載ではドラコン女王の高島早百合が飛距離アップにつながる直前練習を紹介します!
GOLF TODAY本誌 No.587/108〜109ページより
腕を走らせる感覚をつかむことで、スピードアップ!
飛距離アップで最も即効性のある練習は、昔からの定番ですが重いモノを振る練習です。これは、普段の練習だけでなく、ラウンド直前でも、もちろん効果があります。普段の練習で重いバットを振る練習などは、体を鍛えることが目的ですが、ラウンド直前の練習で意識して欲しいのは腕を走らせる感覚をつかむことです。どうしても、ドライバーは軽いので、なかなかヘッドを走らせる感覚がつかみにくい。だから練習ではウェッジを3本くらい振るほうが効果的です。
このときに大切なのは、体の動きをなるべく抑えて、腕を振ること。アマチュアの皆さんはラウンド本番になると体を一生懸命使おうとするのですが、それよりも腕を大きく振って、遠心力を最大限に使った方が絶対に飛びます。
だから直前練習では、ゆっくりしたスピードで良いので、ヘッドの重さで腕が伸びた大きなスイングを作る。インパクトからフォローにかけては体は耐える感覚のまま、フォローで両腕を伸ばすことを意識してください。
ウェッジ3本素振りは、朝の練習場でやってもよいですし、ティショットを打つ直前の待ち時間にやるだけでも効果がありますよ。
PWで50ヤードを打つスピードでOK!


スイングスピードはPWで50ヤードを打つくらい。ウェッジ3本の重さによって、体全体が伸ばせるのでストレッチ効果もある。
体の動きを抑えて手を動かす

腰や体よりも、腕が先行して動いたほうが大きなフォローを作れるので、ヘッドスピードアップにつながる。
腰を先に回さないように

腰を先行して回そうとすると、フォローがインサイド方向に入ってしまい、スイング軌道が小さくなってしまう。
ダウンブローより少しアッパー軌道で

この練習をするときに、上から打ち込もうとすると上半身が突っ込みやすいので、少しアッパー軌道気味に打つ方がクラブを動かしやすい。

高島早百合
たかしま・さゆり/1992年9月3日生まれ。名門・東北高校を経て、2011年のプロテストに合格。主にステップ・アップ・ツアーに出場しているが、18年にドラコン大会に出場すると365ヤードという女子の日本記録(当時)を出して優勝。元々、ドラコンで有名な和田正義プロからスイングを教わったこともあり、現役女子プロとしてはトップクラスの飛ばし屋。YouTube「さゆーちゅーぶ! 高島早百合チャンネル」も好評。