音声SNSアプリ「Clubhouse」でゴルフ界の著名人に口頭で様々な相談ができる!?
北村収のもっと知りたくなるWebの世界 第14回
最近話題の「Clubhouse(クラブハウス)」をご存知だろうか? ゴルファーの皆様はゴルフ場の建物を想像するかもしれないが、「Clubhouse」とは招待制の音声SNSアプリのこと。昨年米国で生まれ今年に入ってから日本でも利用者が急増している。利用者をみてみるとプロゴルファーやゴルフ業界関係者の名前も多い。実態を探ってみた。
GOLF TODAY本誌 No.586 より
ゴルフ界の著名人に口頭で様々な相談ができる!
招待制の音声SNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」
⇒※現在はiOS版のみのリリース
今年の1月末、「Clubhouse」という音声SNSアプリが日本でも盛り上がってきているというニュースが入ってきた。ただし、招待制で2人までしか招待できないため、招待してもらう既存の「Clubhouse」会員を探すのが大変だという。新しいもの好きの筆者は、20代の仕事仲間に懇願。招待をしていただき「Clubhouse」に参加することができた。
利用者には年齢が高い方も多い!
「Clubhouse」に参加している方々をチェックすると、一般の方々に加えて、経営者、芸能人など有名人が多い。さらにプロゴルファーやゴルフ関係の著名人の名前もある。また、新しいSNSというと若い人ばかりのイメージだが、「Clubhouse」は40代、50代、60代の参加者も多かった。
興味がある人をフォローすると、そのフォローした方が開設する「room(ルーム)」の案内が表示される。この「room」に参加すると会話を聞くことができる。挙手して「room」の主催者であるモデレーターが許可すれば、会話にも参加できる。また、自分で「room」を開設することも可能だ。
ゴルフ関連のルームも盛り上がっている!
2019年日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワードの最優秀賞を受賞した上田栄民プロが参加する2つの「room」は、ゴルフ関連で盛り上がっている「room」の一つ。時には数百人のユーザーが集まり、上田プロをはじめとした方々の話を聞くだけでなく、参加者からの質問も活発だ。「ゴルフ業界を盛り上げたいという思いがありはじめた」という上田プロは、「今までつながることができなかったゴルファーがいることが実感できたのが良かった」という。そして、「心からゴルフを好きになってくれる人が増えれば何よりと思っている」と話してくれた。
レッスンだけでなくギア情報もあり!
プロゴルファー以外でも数多くのゴルフ関連「room」がある。矢野経済研究所はゴルフ用品実売動向調査(YPSゴルフデータ)の週次データを使った「先週の売れ筋情報」を行っている。矢野経済研究所コンシューマーマーケティングユニットスポーツグループ部長の三石茂樹氏によると、「業界関係者向けのマーケット情報発信ではなく一般ゴルファーの方々に対する道具選びの参考の一つとして活用して頂くことをコンセプト」としているそうで、「明日ゴルフショップに行ってモノを見てみようとか、聞きながらネットショップで紹介した商品を検索してポチってもらえるような構成を目指している」という。
ゴルフレッスンやギア情報など、ゴルフ場のクラブハウスだけでなく、SNSの「Clubhouse」でもゴルファーたちが侃々諤々と議論をしている模様。気になる方はまずは招待してくれるゴルフ仲間をみつけて参加してみよう。
Profile
北村 収(きたむらおさむ)
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンラインメディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。