体が動かない冬だからこそ、クラブは軽くしないほうがいい?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第31回
寒い時期は、体が動かないからシャフトを軽くしたり柔らかくした方がよいと思っているゴルファーが多いが、本当なのか?ゴルフライターのT島氏が、大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターに切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
軽くして結果がいい人は意外と少なく、少し重くしてあげた方がハマる人が多い
(金子)T島さん、あけましておめでとうございます。
(T島)おめでとうございます。市川君がハワイ店なので忙しいんじゃないの?
(金子)そうなんです、スケジュールがパンパンです。
(T島)体壊さないでね。市川代表からはLINEで新製品情報が送られてきます。
(金子)そういえばテーラーメイドとキャロウェイの新作打ったんですよね?良いですか?
(T島)イイね!テーラーのが僕は飛んだ気がするけど、キャロウェイさん安定感も捨てがたいね。俺もハワイ行きたいなぁ。
(金子)良いですよね!ハワイ。日本は極寒だというのに。
(T島)先週末は雪で多くのゴルフ場がクローズしたりしたみたいだね。
(金子)商品お渡しのお客様も、“せっかく作ってもらったのにクローズだったよ”と寂しそうでした。
(T島)突然ですが冬ゴルフの話です。お客様から冬ゴルフ対策どうしたらいいですか?なんて聞かれたりする?
(金子)あります、あります。よくゴルフ雑誌には、体が動かないからシャフトを軽く柔らかくなんで書いてあるから、やってみたけど上手く行かなかったなんて相談もあります。
(T島)確かに冬は寒さで体が動きにくいし、着ぶくれすると更に動かしにくいし、ヘッドスピードは落ちるよね。だからといってクラブを軽くするのは、ぶっちゃけあまり賛成しないです。
(金子)僕もそう思います。体が動かないし、クラブが軽くなると、手先だけで打ちたくなりますから!
(T島)そうなんだよ。いわゆる手打ちを助長しそう。ドライバーのシャフトですが、私は夏は50グラム台、冬は60グラムにしてワンフレックス落とします。ホントはもう少し重くしたいんだけど、重くするとシャフトは硬くなる傾向がありますからね。
(金子)重いと手先で振れないから、体を使いたくなりますよね。
(T島)デザインチューニングさんのメビウスEQっていう凄く柔らかいシャフトなんかを使っても良いかも!60グラム台もあるし!
(金子)あのシャフトでしなりを感じないと言う人はまずいないですから。ウチのフィッティングは練習場の打席を使うので、冬は結構寒いのですが、軽くして結果がいい人は意外と少ないです。T島さんの言うように、少し重くしてあげるほうがハマる人が多いかな?
(T島)ほんとに上級者とか、プロとかはスイングが出来ているから、軽くしてあげたほうが良いかもしれないけど、そうじゃない人は少し重くしてみるのもオススメです。
(金子)最近、可変スリーブのモデルが増えているので、冬用シャフトを用意しておくのもいいですが、そこまでしたくない!という方には、シャフトとグリップの境目とヘッドに少し鉛を貼ると良いですよ!と言うアドバイスもします。
(T島)シャフト代かからないし、重さも感じるからね。売上にはならないけど(汗)
(金子)以前も言いましたけど、僕らはかかりつけ医なので、お客様に適切なアドバイスをしたいんですよ。
冬ゴルフの時だけに使用する特別なクラブは必要か?
(T島)あと冬ゴルフで気をつける点は?
(金子)うーん特別なクラブを入れる必要は無いと思います。アプローチはパターを多用するとか、冬専用ウエッジというのも無いことはないですが、地面も硬いし、できれば転がしがいいと思うので、ウエッジを使わないように心がける。
(T島)上級者なら、今使っているウエッジよりも、バンスが強かったりワイドソールだったりといういわゆるやさしいウエッジにするという手も無いことはないけど、使い慣れないものを使うリスクがあるよね。
(金子)そうですね、特別にクラブやシャフトを変える必要は無いです。同じ距離でも冬と夏は攻め方がちがうので、番手選びが変わると思うんです。朝の早い時間だと地面が凍っているので、極端なランがでるし、グリーンに直接乗せたら止められないし。
(T島)風が強い時が多いよね、低い球を打ちたい時は、低い球が打てるスイングよりも番手を上げる。9番で打つ距離を7番で打つと必然的に低くなるし・・・
(金子)冬用の秘密兵器、例えばチッパーなどオススメですが、やさしいと言われるチッパーでも、ある程度練習して、打ち方を覚えて距離感を磨く必要があります。それをやらないなら、新兵器は諦めたほうが良いです。
(T島)金子氏・・ズバリ言ったね。そうなんだよね、冬は寒いから飛ばない。風が吹くから距離が合いにくい、おまけにグリーンは凍っている。スイマセン、身も蓋もないですが、冬は他の季節に比べてスコアが出しにくい!
(金子)クラブでなんとかしたい気持わかります。なんとかしたい方はご相談下さい。冬はいつものミスが強調されるんで、フィッティングに行こうと思うチャンスでもあります。
(T島)でも・・
(金子)でも・・・身も蓋もないですが、スコアはある程度諦めて下さい。新しいクラブに変えて、慣れるチャンスでもあります。冬に変えて春に備えるみたいな。
(T島)プロ野球選手のキャンプからのオープン戦、そして開幕!的な。
(金子)フィッティングしたクラブは、結果が出しやすいですけど、やっぱり冬は状況が難しい。開幕に向けて練習してもらったり、コースでいろいろ試してみて欲しい季節です。
(T島)なるほど、開幕に向けて、フィッティングして、慣れて春にスタートダッシュを決めよう的な?
(金子)もちろん冬ゴルフのお悩みには全力で取り組みます。
(T島)フィッティングしてあるクラブなら、鉛貼るぐらいの微調整して、冬を乗り切って、春で開幕しませんか?
(金子)ご相談お待ちしています。
▼T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/
スコアがまとまりにくい冬ゴルフは、スタート前の準備が重要!「もちけん」こと剣持江里加がレクチャー
寒い季節は風が強いし、フェアウェイやグリーンがコチコチ状態。そんなわけで冬はスコアがまとまりにくい。でも、もう安心。...
ゴルファーがしがちな「マスクプレー」の注意点とは!?
コロナ禍の冬場は、防寒代わりにマスクを着けてゴルフをする方を見かけます。しかし、ゴルフはもちろんスポーツ時のマスク着...