ゴルフトゥデイ編集長が当時を振り返る
当時のセベ・バレステロスは、世界でもナンバーワンのテクニックの持ち主として知られていました。そこでダンロップフェニックスで来日した際に、練習ラウンドでベタ付きになって全てのショットを押さえました。
基本のショットはもちろんのこと、難しいとされる距離のあるバンカーショット、アゴの高いバンカーなども写真をメインに解説。最後には遊びでリフティングをやてもらい、それもしっかりと読者のお届けしました。
創刊第5号の記事内容を覗いてみよう
30年前のゴルフトゥデイ創刊号の実際の記事内容です。あくまでも過去のもので、現在は販売終了しているものも多数あります。30年前の文章、写真をご覧いただいてコンテンツとして楽しんでいただければと思います。
セペ・バレステロス(SEVE BALLESTEROS)のアプローチショット
ピッチ&ラン①
腰から伸びた背骨が垂直に保たれている
肩のひねりでテークバックしてダウンスイングは肩のひねりを戻すだけ。機械的で、それでいてシンプルなスイング。
ピッチエンドランは大きなスイングのミニチュア版。そのことがセベのアプローチにみてとれる。スタンスはややオープン。しかし肩や腰の向きは目標ラインと平行。スイングは目標ラインに沿って行われる。肩のひねりでテークバックして、ダウンスイングは肩のひねりで戻してやる。インパクトのあとは腰は目標方向を向いていき、グリップは腰の前にある。
少しも特殊な打ち方をしていない。スイングを小さくしただけだ。ボールはクラブフェースの上にのり、まるで手で投げたかのように発進していく。
ここで注目すべきはインパクトのときのセベの背骨だ。まったくといっていいほど垂直になっている。これはボールを上から打っているということ。ダウンブローにボールをとらえているからだ。
それからインパクトのあとは手よりクラブヘッドが先行しているという点も見逃せない。これは体がターンして手がそれについていっているから。手に何か勝手なことをさせると、このようなピッチエンドランにはならない。
ピッチ&ラン②
ゆっくりとしたマがボールを的確に運ぶ
通常のフルショットのスイングのミニチュア版をやっているだけだが、これがやさしそうで、とても難しいのだ。それなりのマがなければボールをつかまえられない。
距離の短いアプローチ。グリーンエッジまでキャリーさせて、あとはコロがして寄せるというケース。ここでもセベはスイングのミニチュア版をやっている。通常のショットのインパクトエリアだけをこのアプローチに使っている。そのことはアイアンショットの写真と対比させてみれば明らかだ。
「いいスイングというのは、バックスイングのどの段階からでも打つことができるものだ」とセベはいう。距離の短いピッチエンドランでは、まさにテークバックの段階からボールを打っているわけだ。
これが、やさしそうで難しい。タイミングがとりにくい。小さくバックスイングしても、それなりのマがなければならない。性急に上げたのでは性急に打つことになって、うまくボールをつかまえることができない。
それをセベは柔らかくゆっくりとやっている。小さなテークバックだが、十分に時間をかけて行い、マをつくっている。それができるのも背中に緊張感があるから。背中がだらしなければ、スイング中に体が動き、ゆっくりと振ることができなくなる。
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