1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. 打点のブレをカバーし直進性を高めた飛び系ポケキャビアイアン|本間ゴルフ T//WORLD TW757 P

打点のブレをカバーし直進性を高めた飛び系ポケキャビアイアン|本間ゴルフ T//WORLD TW757 P

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.28

2022/06/16 ゴルフサプリ編集部

本間ゴルフ,T//WORLD TW757 P

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのは本間ゴルフの「T//WORLD TW757 P」。3つのラインナップからなる飛びを重視したツアー系アイアンTW757シリーズのポケットキャビティバージョンだ。ストロングロフトながらも高弾道を実現した重心設計、番手によってフローさせた重量配分になどにより卓越した飛距離性能と安定性を両立させた。

領域の広い高反発フェースと重量配置フローで飛ばす

本間ゴルフ,W757シリーズ

「TW757シリーズは3機種ありますが、それぞれデザインが全く違います。デザインの違いは性能の違い。今回打つのはポケットキャビティの757Pです。見た目で気になるのはバックフェースに入ったスリットが結構奥まで入っているところ。バッチも貼ってあることからフェース面がかなり薄く、その範囲が下の方まで広がっていることが予想できます。タングステンのウエイトでトゥ、ヒールのバランスも良くなっていそうですね」

関の見立て通りフェース面は反発力アップのみならず、その領域を拡大するべくフェースの偏肉構造を複雑化。フェースとボディ接合部の周囲をアンダーカットして肉厚差異のスロープ面を作ったことも反発性能のアップに貢献しているという。

また、ウエイトの装着位置と重量は番手ごとに理想の弾道が出るよう3段階に変化させている。すなわち4~7番はウエイトスクリュー6gとソールウエイト12gの組み合わせ。8、9番とPW、AWはソールウエイト12gのみとしている。

回転軸に近い部分の剛性があって操作性が高い印象

本間ゴルフ,T//WORLD TW757 P

「構えてみると顔はもう本間さんの顔です。質実剛健のボックス型。ヒール側が高くて角張り気味で強そうな印象です。ヒール側が高いとヒールヒットにも強いんじゃないかと想像できます。回転軸に近い部分の剛性がありそうなので操作性が高い印象なんです。試打クラブ(7番)のシャフトは自社シャフトのVIZARD(ヴィザード)で50のS。ロフトは28.5度です。結構立ってますね」

本間ゴルフ,VIZARDシャフト

専用VIZARDシャフトは中間部から先端の剛性を高めることでヘッド挙動を安定させるとともにインパクトエネルギーを最大化。高打ち出し、適度スピン、つかまりのよさを実現した。スイングタイプを選ばない万能タイプと評判だ。このほかNSプロ950GHneoも標準で用意している。

2024年最新アイアンシャフトおすすめ人気ランキング10選|選び方も解説!

ドライバーのリシャフトがもはや当たり前になった昨今。正確な方向性と飛距離が要求されるアイアンのシャフトだって、とって...

あわせて読みたい

フェースの下の方に当たるミスが多い人にベストマッチ

本間ゴルフ,T//WORLD TW757 P

「打ってみるとヘッドはピシッと弾く感じがありますが、シャフトが一旦間を作ってくれる。これらがミックスされて一回球を持ったあとにシャフトのしなり戻りとフェースの弾きで球を飛ばしてくれる感じです。左5ヤードくらいのドローボールで飛んだのでボールのつかまりはいい方ですね。ただしアベレージゴルファー向けのアイアンのように、大きなスライスをなくすというよりナチュラルに飛ばしてくれるクラブ。172.6ヤードと僕的には飛距離も適度で好感がもてます」

本間ゴルフ,T//WORLD TW757 P

ストロングロフトながら球が上がるのは低重心&深重心設計の賜。長めに設計された重心距離との相乗効果で直進性も向上しているが、ダウンブローでターフをとるタイプの人よりは、ターフを取れない、どちらかといえばスイープやアッパーブローに打つ人=フェース面の下の方に当たるミスが多い人に向くという。

「フェースの下めに当たった場合にどれくらい飛ぶか試したところ、結構下めに当たっても176.5ヤード。このアイアンにとってのナイスショットは、フェースのちょっと上めで打ったショットかもしれません。打った時は“ちょっと薄いかな”と思いましたが想定外に飛びました。一言でいうとターフを取れないタイプの人にはすごくいいアイアンだと思います。見た目がそういうタイプのアイアンに見えないところもいい。本間ブランドもうまそうな感じですしね!」

現在のツアー系アイアンに求められる直進性と打点のブレに対する許容性を叶える進化した飛び系ツアーアイアン。メーカーのアピールそのままのポケキャビに仕上がっているようだ。

関浩太郎

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション

Vol.27(前回)へ Vol.29(次回)へ

シリーズ一覧へ

2024年最新アイアンおすすめ人気ランキング20選|選び方のポイントも解説!

2024年最新のアイアンおすすめ人気ランキングを発表!ゴルフ初心者・中級者はもちろん、上級者からも人気のアイアン全20クラ...

あわせて読みたい

高反発性能と低重心が生む高初速、高弾道で未知の飛距離を体験|プロギア PRGR03アイアン

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはプロギア「03アイアン」。その飛距離性能でセンセーショナル...

あわせて読みたい