カスタムシャフトでハマる人は意外に少ない!? シャフトメーカーのシャフトも試してみよう
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第56回
大蔵ゴルフスタジオの市川氏(左)と金子氏
あらゆるスペックを試すことの意味とは?ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの代表でフィッターの市川氏に切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
理想は全スペック試打シャフトを揃えること
T島 あっ、社長ブログを始めた市川代表じゃないですか?
市川 なんですか!そのわざとらしい振りは!!
T島 読ませていただいて懐かしかったので…
市川 そうですよね。大蔵ゴルフスタジオ町田を作ってから11年で、大蔵ゴルフスタジオ世田谷が2016年からだから、もう6年ですか。
T島 もう9年ぐらいの付き合いになるのかな。
市川 そうですね。当時は町田にある大蔵ゴルフセンターでしたね。
T島 駐車場の掘っ立て小屋。
市川 掘っ立て小屋って(笑)プレハブって言って下さいよ。
T島 ハハハ、当時から結構夢を語っておられましたが、なんとなく実現してきましたね。
市川 お陰様で。
T島 ぶっちゃけ町田の時は、どこにでもあるゴルフ工房って感じだったけど。
市川 はっきり言いますね。
T島 僕と社長の仲じゃないですか…
市川 社長って(笑)
大蔵ゴルフスタジオが考えていたフィッティングの理想
T島 フィッティングの理想について話しをしていたよね。試打シャフトって、まあ店にもよるけど、メーカーさんから5本仕入れたら無料で1本試打シャフトを提供してくれるとか、試打シャフトは通常の仕入れよりも少し安くするというのが一般的。
だから一番客層が広そうな60グラム台のSとか、今は50グラム台のSとかを1本だけ用意するというのが一般的。
市川 そうですね。でも僕は「Sじゃなくて、もう少ししっかりしたXも試してみたい!」「もっと重いのも打ってみたい!」「自分が納得いくまでシャフトを選びたい」と思ったのがスタートです。
T島 まあ俺レベルだと、一般人気よりアンダースペックが打ちたいけど。
市川 まあまあ、僕もゴルフをジュニアの頃からやっていたので、試打シャフトがSだと、「X打ちたいなぁ」とか、「もう少し重いのないかなぁ」とか、悶々としていました。というのがスタートなわけで…
T島 町田の頃は、まだ試打シャフトもそんなに揃えられなかったもんね。
市川 それでも、他の工房さんよりは頑張って買って揃えていたんですよ。
T島 知ってる。でも四大シャフトメーカーは全モデル、全スペック試打シャフトを揃えてやろう!って思ったんでしょ?
市川 きっと僕みたいに、試打シャフトはSしかないけどXは妄想して…と選んでいる人がきっといるって思っていました。
T島 ワタシ的にはSシャフトでSRを妄想する日々でした。
市川 でしょ?それを同じヘッドで試せる!
T島 当時、町田の店内で、“それ最高!”って話をしていました。
市川 はい、当時アメリカで話題で、日本でもマニアな人たちが“どこで買える?”って言われ始めていたPXGを日本で代理店ができる前から、アメリカと契約して販売出来たのが大きいです。
T島 大蔵ゴルフスタジオって何?ってなったもんね。
市川 正直そうですね、かなり注目度が上がりました。
T島 でもシャフトメーカーさんには、それよりかなり前から、根回しというか、こういうのやりたいんだけど!って話をしていたんでしょ?
市川 そうですね、シャフトメーカーさんパーツメーカーさんの協力無くしては、大蔵ゴルフスタジオ世田谷は出来ませんでした。
T島 まあシャフトを揃えるだけでも大変なのに、それを並べるスペースも必要だし、物件も人材も…
市川 上手くピースが噛み合ってくれてオープンできました。
あらゆるスペックを試すことの意味とは?
T島 同じメーカー同じモデルのSシャフトを打って、Rを想像する。というのが今までのスタンダードだったわけじゃないですか?
市川 そうですね、メーカーさんが来てくれる試打会では、それこそフルスペック揃えてくれるわけです。町田のお店でもメーカーさんが協力してくれてやったことあるですけど、その時に打ってみて、「ぜんぜん違う!」とは思いませんでしたけど、やっぱり「ちゃんとスペックを揃えた上で、フィッティングしたい!」と言う思いが強くなりましたね。
T島 そうだよね。先日、三菱ケミカルさんから9月に出るディアマナGTを全スペック試打しました。三菱ケミカルさんのシャフトは基本的に、超精密設計で重さが違っても同じSだったら、硬さを揃えているという、超真面目仕様なんだけど、その中でもフィーリングが微妙に変わるんだもん。
市川 三菱ケミカルさん以外が、不真面目というわけではありません!
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T島 うーん、重さが変われば別物?ってところもあることだし。
市川 T島さん…
T島 今、忖度したね
市川 T島さん……
T島 まあメーカーさんも、同じシリーズでも客層に応じて忖度したりするところもアリだと思うし、三菱さんみたいなとこもアリだと思うし、それを踏まえてフィッティングしているんでしょ?
市川 はい。でも、あまり危険な話をしないで下さい。
T島 でも同じシリーズでも、重さが変わると“アレ”って思ったり、硬さが変わると“ムム”って思うから、このお店が出来たわけでしょ?
市川 そうです。やっぱりお客様をフィッティングしている時に、「アレ?」って思うことが増えてきたんですよ。だからそこに凄く拘ったんです。
T島 皆さん、一般化というか、「シャフトメーカーはここが良いんだ!」とか「僕には〇〇社のシャフトが好きだ」と、かなり抽象化する。モデル名で「〇〇は最高」なんてSNSにレビューを書いたりする。でもフィッティングってのは、一般化ではなくて、あなたのための1本を見つける世界だから!
市川 そうなんです。だからコレだけシャフトが必要になる。試打シャフトや、それに装着するグリップ、スリーブそして、それを組み付けるコストを払ってでも揃えたかったんです。
T島 熱い想いから生まれたわけですね。
市川 そうなんです、それに賛同してフィッター金子とか一緒にやってくれているわけです。
T島 売れ筋スペックだけで、妄想させる。似たものを打ってもらって納得してもらう!それは嫌だった。そこがスタートだったという話でした
市川 そうなんです。皆さんメーカーさんの純正シャフトじゃなくて、シャフトメーカーの最新シャフトが装着されているカスタムシャフトで満足されているかもしれませんけど、意外とハマる人は少ないんですよ。
T島 そうなんです。T島もそんな思いを最近したばかりです。NS850NEOのRシャフト入れたら、とっても良いんです。
市川 Rはメーカーさんのカスタムで選べない事が多いですもんね。
T島 やっぱりね、妥協したくない。ここは拘って欲しいポイントだそうですんで、大蔵ゴルフスタジオでぜひフィッティングを!
市川 社長ブログも読んで下さい。
T島 もっと頑張れよ 中身。
市川 えっ、ここでダメ出しやめて下さいよー
T島 ってことで。
市川 このまま終わる??(泣)
T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/