調子が悪いとプレーが投げやりに…それって、メンタルの未熟さがスコアを余計に悪化させている証！？

90切りを達成する条件の一つに、自分にとって都合のいい状況をなるべく多く作り出すことがあげられる。ミスが出にくいクラブ選択やネガティブな思考を消すなど、すぐにできそうなことなら直ちに実行してみよう。80台のスコアはもうすぐだ！

ゴルフトゥデイ本誌610号／116〜117ページより
イラスト／北村広司

Q：好不調の波が大きいのをどのように直せばいいの？

A.メンタルの実力アップのために調子が悪くても粘りましょう！

調子が良くないときは決して腐らずにプレーしよう。スコアをどんどん悪化させないように粘ることでメンタルの実力もつく。これが好不調の波を少なくする絶対要素だ。

好不調の波を少なくしたいのは、不調を直したいということですね。好調は直す必要なんてないわけですから。

だけど好不調の波が実際大きいわけではなくて、それが実力なのです。本来なら平均的な実力のはずなのに、いつもより叩くと自分の実力と認めたくないというのがゴルファーの心理といえます。

でもゴルフが上手くなるにつれて「こんなものかな」と思えるようになってきます。

ドライバーが狙い通りに飛んでいくとか、アイアンがピンを刺すように飛んでいくこともあれば、自分ではちゃんとスイングしているのにボールが全然思うように行ってくれないこともありますよね。

上手い人たちはそういうことが起こるのも当たり前と割り切れるのです。

スコアの大崩れはメンタルの実力が未熟な証拠

私も年間200ラウンドくらいしますから、自分の実力を把握しています。6アンダーで回ることもあれば70台後半、下手すると80を叩くこともある。このスコアの幅を自分の実力として、私が調子の良くないときに何を心がけるかといったらワーストスコアを打たないことです。

調子が悪いときって、多くのアマチュアはプレーが投げ槍になりがちです。

90切りを目指す人でもたまに100を叩くのも自分の実力のうちなのに110とかも叩いてしまう。下手すると120とか絶対に出したくないスコアも自分の実力となってしまうわけです。そうなるとメンタルの実力としては120レベルということになります。

調子がいいときは良いスコアを出せても、調子が悪いときにスコアをどんどん落としてしまうのは結局はメンタルの実力が備わっていない証拠。

だから調子が悪くても粘ることが何よりも大事です。ワーストスコアを叩かないことがメンタルの実力アップとなるのです。

どんなに調子が悪くても腐らずにプレーし、どうにか粘って立て直していこうとポジティブな思考を持ちましょう。

北野正之（きたの・まさゆき）
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン（埼玉県草加市）やサザンヤードCC（茨城県水戸市）などで多くのアマチュアをレッスン。

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