大叩きしてシュンとしてない？ミスを引きずっていると泥沼にハマるだけ！そんなときは「ゼロペース」になるべし

90切りを達成する条件の一つに、自分にとって都合のいい状況をなるべく多く作り出すことがあげられる。ミスが出にくいクラブ選択やネガティブな思考を消すなど、すぐにできそうなことなら直ちに実行してみよう。80台のスコアはもうすぐだ！

ゴルフトゥデイ本誌611号／108〜109ページより
イラスト／北村広司

Q：大叩きした後のメンタルの立て直し方はどうすればいい？

A.ゼロペースの心境になってミスを頭から切り離しましょう！

大叩きした後は「こないだはパーだったのに」などと悔いてばかりいると泥沼にはまりやすい。「ここからがスタートだ！」と気持ちを入れ替えれば悪い流れを早く断ち切れる。

結構調子が良くていい感じでプレーできていたのに突然大叩きしてしまった。そんなことはよくありますよね。ずっと調子がいいとイケイケムードになるけれど、崩れ出すとシュンとしてしまうのがほとんどのゴルファーのパターンです。

崩れ出すときって「さっきまではあんなに良かったのに」と思いたくなりますよね。あそこで折角パーが取れたのにとか、こないだはパーが取れたのに何で今日はダボなんだなどと悔いてしまうわけです。

要するに過去に引きずられていて「ゼロペース」になっていないわけです。ゼロペースとは「ニュートラルな心理状態」のこと。

調子のいいときならさっきのいい感じをキープするのもアリですが、大叩きして崩れ出すときや調子の悪いときにそれをやると損にしかなりません。どんどん泥沼にはまってしまうだけです。

ここからがスタートだと気持ちを整理する

パットにしてもファーストパットでオーバーしてしまったという場面で、セカンドパットは大概ショートしてしまう。これは「さっきはオーバーした」という過去のミスを引きずっている証拠です。その場所からカップに寄せるには、あるいは入れるにはこのくらいのタッチかなとイメージしながら素振りを繰り返せばいいのですが、さっきは強すぎたから次は弱めに打とうという発想がゼロペースになっていないのです。

その逆もあるわけで、さっき弱すぎたから今度は強めに打とうと思うのもミスパットにつながります。大事なのは大叩きしてしまった後こそ、「ここからがスタートホールなんだ！」と思うことです。ホールごとに、それもワンショットごとにスタートラインに立つ気持ちになってプレーを続行するのです。

ミスすると誰でも悔しいけれども、ゼロペースの心境になってプレーしてみてください。早く立ち直れていい感じをすぐに取り戻せる可能性大です。

北野正之（きたの・まさゆき）
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン（埼玉県草加市）やサザンヤードCC（茨城県水戸市）などで多くのアマチュアをレッスン。

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