パター選びで大事なのは自分に合うかどうか
パターを選ぶ基準は人それぞれ。○○プロが使っているから、ゴルフ仲間が「このモデルを使うようになったらバンバン入るようになったよ」と言っていたから、「構えたとき入りそうな気がしたから」などなど。
たしかにそういうパターは、“いいモデル”であることは間違いないと思いますが、だからといって、全ての人がそのモデルを手にすればカップインの確率が上がるというわけではありません。何故ならパターにも、人によって合う、合わないがあるからです。
ドライバーやアイアンのように、使う人のレベルを問われることはありませんが、例えパターの名手であっても、自分のパッティングスタイルに合わないモデルを手にすれば、カップインの確率はガクンと下がります。
フェースバランスのパターは、芯を外すとブレやすい
では、何を基準に選べばいいのか?多くのゴルファーはヘッド形状や打感を気にするようですが、まず注目すべきは、「フェースバランスかそうでないか」という点です。
●フェースバランスのパターとは…
シャフトの支点でバランスを取ったときに、フェース面が水平になるモデルのこと
試しに机の上に、ヘッドだけを宙に浮かせるようにしてパターを置いていてみてください。フェース面が真上を向くのがフェースバランスのパターです。
このタイプは、シャフトの延長線上に重心があります。特徴としては、軌道が安定してタイミングよく滑らかなストロークがしやすいこと。その反面、スイートスポットを外すとトゥ側にズレた場合は開きやすく、ヒール側にズレた場合はかぶりやすくなります。
だから、いつも正確にミートできる人にとっては強い味方となりますが、正確なミートができないゴルファーにとっては打ち出し方向が狂いやすい、難しいパターということになります。
フェースバランスを選ぶなら、慣性モーメント大のモデルを
とはいえ、フェースバランスのパターの中でも難しさを軽減したモデルが数多くあります。例えば、重心深度を深くすることによって慣性モーメントを高めたモデルなどは、スイートスポットを外したときの寛容性が高くなっています。
また、ストロークの再現性を高めるためにグリップ部分を太くしたり、中尺や長尺にして総重量を重くすることでストロークの支点と軌道を安定させたモデルなども、フェースバランスの欠点を補う工夫といっていいでしょう。
だから、フェースバランスが好みという人は、自分のパッティング技術のレベルに合わせて的確な慣性モーメントのヘッドを選ぶと同時に、グリップの形状や長さ、重さなどで調整することが大事です。
マレット型、L字型、ブレード型はヒール寄りでヒット
一方、支点で支えたときにトゥ側が下がるパターは、シャフトの延長線上よりもトゥ側に重心の位置が設定されています。マレット型やL字型、ブレード型がこのタイプに当てはまりますが、基本的にはストローク中、フェースが開閉するので、アイアンなどと同じようなイメージで振りやすいというメリットがある反面、インパクトでフェースの向きが微妙に狂いやすいというデメリットも。
ただ、ミスヒットした場合でもボールが当たった部分がシャフトの延長線上とスイートスポットまでの間なら、ブレが非常に小さくなります。つまり、芯を外したとしてもややヒール側に当たっていれば打ち出し方向があまり狂わないということです。
そういう点から考えると、芯で捉える確率が低いゴルファーは、このタイプのほうがイメージした方向に打ち出せる確率は高くなるかもしれません。
【買い替え時のポイント】
● 自分に合った重心位置のパターを見つける
● その中で距離感が合うもの
● 構えたときにしっくりきて、打ち味が心地良いモデルを探すこと
いずれにせよ、周囲に影響されてあれこれ買い替えるのではなく、自分に合った重心位置のパターを見つけ、その中で距離感が合うもの、構えたときにしっくりきて、打ち味が心地良いモデルを探すことが大事だということです。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。







