直ドラって難しいんじゃないの?

そもそも直ドラなんてプロでもあまりやらないわけですから、アマチュアの僕たちはには縁のないもの。たまに練習に取り入れている人がいたりもしますが、コースでやるのとは別物です。ティーアップしたボールを打つのでさえ四苦八苦しているのに、地面に置かれたボールをドライバーで打つなんて難しすぎると思いますよね。

難しいポイントを考えてみました。

●ロフト角
ロフト15度の3Wでも球が上がらなくて困っているのに、10度くらいのドライバーでは全く球が上がらない。
●クラブの長さ
そもそも地面から打つようにソールが設計されていないので、難しいのは当たり前。

直ドラのメリットって何だ?

では、なぜそんな難しい直ドラをやるのでしょうか?一番の目的は「飛距離」ですよね。岩井姉妹もプレーオフが行われたパー5の2打目に直ドラをやっていましたが、なるべく飛ばしてグリーン近くまで運びたいという思いからでしょう。

他にもメリットはあるのか考えてみましたが、直ドラショットの特徴というのがあるので、それを上手く利用すればいいのかもと思います。

低弾道

直ドラの特徴といえば、低弾道。球が上がらないというのはデメリットでもありますが、逆に言えば低い球しか打てないということでもあります。なので、木などの障害物があり低い球しか打てない場合や風が強いときなどには、メリットとなります。

そして低い球であればランが出ますから、花道があって転がしていけるのであれば、キャリーが少なめでもランを含めた距離は出ますよね。

引っ掛けが出にくい

もうひとつ、ドライバーはフェアウェイウッドなどに比べれば捕まりにくいです。しかも地面のボールを打つとなると、かなりつかまえるのが難しくなるので、引っ掛けが出にくくなります。

上手く打ててほぼ真っすぐの球、ミスが出るのであれば右に曲がる球ということになりやすい。なので、左にハザードがある場合などにはいいと思います。

コースで直ドラやってみた!

さっそくコースで直ドラを試すチャンスがあったので、やってみました。

ピンまで約235ヤードで、ほんの少しだけ打ち下ろしているシチュエーション。花道は広めで、ピンはグリーンの奥目にありました。ボールはフェアウェイ真ん中でほぼ平らなライ。僕のクラブは、PINGのG430 LSTの9度で、シャフトはフジクラVENTUS TR BLUE 5Sを45.25インチで組んでいます。

ま、どうせ上手く打てないし、トップするか、けっこうスライスするかだろうな~と思って打ってみました。ボール位置は、ティアップしてドライバーを打つときよりも少しだけ右にして打ちました。

すると、これがなんと真っすぐの低弾道で飛んでいき、花道に着弾してコロコロとグリーン上を転がり、ピンの右横2.5メートルにオン!かなり低めの弾道でしたが、まったく曲がることなく本当に真っすぐの弾道。

初めてやってみた直ドラでスーパーショットが打てちゃいました!スプーンではおそらくピンまでは届かないので、飛距離を出すという直ドラは大成功です。いや~これには打った僕が一番驚いています。

直ドラ成功の秘訣はなんだ?

たまたまですが、なんだか上手く打てちゃったので、その理由を考えてみました。

まずはライですよね。岩井姉妹がやっているのをテレビで観ていましたが、彼女たちは左足上がりのライから打っていました。プレーオフではフェアウェイから打っていましたが、岩井明愛プロは54ホール目のセカンドショットでは右のラフから打っていました。

ただ、ラフと言ってもボールはかなり芝の上に浮いていたし、これまた左足上がりでした。やはりボールが上がりにくいということから、左足上がりか、最低でも平らなライじゃないと打つのはなかなか難しそうです。

左足下がりなんかだと、おそらく超低空弾にしかならないし、つかまえるのもかなり難しいでしょう。そして、芝付きの良いフェアウェイであれば打てますが、ラフやファーストカットだと絶対にボールが浮いていることが条件になりますね。

そしてスイング軌道ですが、これは少しだけ上から入ったほうがいいと思います。極端に上からだとカット打ちになりがちだし、もちろんクラブが下から来ちゃうと大ダフリします。

基本的には、払うように打てればソールが滑ってくれるので上手く打てるのですが、意外と横から払おうとするとダフりがちなので、ほんの少しだけ上からインパクトして、あとは少しソールを滑らせるくらいの感じがいいかも。僕は基本的にアウトサイドからクラブが入りやすいタイプなので、ダフることなく打てちゃったんじゃないかと思っています。

クラブの特性も大事だと思います。やはり低重心のヘッドじゃないとボールが上がりにくくなるので、難易度が上がっちゃいますね。低重心で深重心のヘッドならば直ドラはやりやすそう。

とにかく気楽に打つのがいいと思います!

最後にメンタルの部分もかなり大事だと思いました。僕はどうせミスするだろうし、ネタ的に面白そうだからやってみようって気持ちで打ちました。これが良かったような気がします。ボールを上げなきゃとか、つかまえなきゃ、飛ばさなきゃ…なんて考えていると絶対にミスしますね。

ほぼゴロみたいな球でもいいし、どうせ少し右に曲がるよね~って思って打つと力が抜けて、結果的にいいショットになる確率が高くなると思います。ま、これは他のショットでも同じですけどね。僕も次に直ドラやるときには、欲がムンムンで絶対にミスするような気がします(笑)。

練習に取り入れるのもありだけど

せっかく話題になったので、機会があればコースで試してみるのもいいかと思いますが、練習場でやるのは個人的にあまりお勧めしません。ボールを上げようとしたり、無理につかまえようとしたりして、スイングがボロボロになる可能性もあります。

やるなら、かなり低いティアップで低いライナー性の球を打つ練習がいいんじゃないでしょうか。これなら変な癖もつきにくいし、入射角が安定して普通のドライバーショットにも好影響だと思います。あと、練習場のマットで直ドラやるとクラブに傷がつきそうですしね。

僕たちアマチュアが直ドラをしなければいけないシチュエーションなんてなかなかないのですが、ギリギリ届きそうなパー5とかなら、一度遊びで試してみてもいいかもしれませんね。

しかし、トーナメントのプレーオフという大事な場面で直ドラをやっちゃう岩井姉妹は本当に凄いな~と思います。魅せるプレーという意味でも、プロゴルファーとして素晴らしいっすよね。

野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


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