常に両手が体の正面にあるように、体と手を連動させるイメージ
手だけが先に動かないため、現在のバックスイングでは胸の前に両手があるイメージでクラブを上げている。
国内女子ツアーの今季初戦となったダイキンオーキッドレディスで、いきなり初日に首位に立った渡邉彩香。最終的には6位タイに終わったものの、明らかにドライバーの飛距離が昨年よりもアップしていた。
渡邉彩香「今はショットが安定していて、ドライバーもしっかり振り切れています。風の中でもスイングリズムを変えずに、安定してプレーできたと思います」
実は、昨年から坂詰和久コーチと契約し、スイングの修正を行ってきたという。それがシーズンオフの間にやっとなじんできたことで、好成績を残したというわけだ。
以前の渡邉は手の動きが大きいスイングだった。テークバックと同時に手首をコックし、そのままクラブを上げていく。体の回転よりも手でクラブを上げるイメージだ。
しかし、それでは方向性にどうしても難があったので、改善することに。
以前は手をメインにしたスイングだったが、現在は体と連動したスイングへ改造中です
バックスイングでは体の回転とともに、腕とクラブが上がっていくイメージでスイングしている渡邉。したがって、現在は手首のコックをほとんど使わずにクラブを上げている。スイング中に手だけが大きく動かなくなったぶん、ボールをコントロールしやすくなった。
渡邉彩香「体と手が一体となったスイングを目標とし、体と腕がバラバラにならないイメージでずっと練習していました」
バックスイングでは手だけが先に上がるのではなく、体の回転と同時に腕も上がっていく。体の正面に常に両手がある動きだ。
こうすることで、体の捻転を十分に行うことができ、パワーをしっかりと貯めることができるぶん、飛距離も伸びた。なんとドライビングディスタンスでは昨年より7.43ヤードも伸びているから驚きだ。
スイングを変えたことで、球筋も変わってきた。
渡邉彩香「これまではフェードボールでしたが、今はほぼストレートか薄いフェードボールです」。
曲がりを抑えるようになったぶん、縦の飛距離も伸びたのは間違いない。
渡邉彩香「以前は横風に流されることが多かったのですが、今は負けずに飛んでいきます」。
スイング改造によってサイドスピンが減ったことが風に強くなった理由だ。ボールをコントロールしやすくなったというだけに今後の活躍が楽しみだ。
昨年のスイングを見ると、テークバックと同時に手首のコックを使っているので、両手が腰の高さに来たときに、クラブヘッドは頭の高さにあった。トップでも右ワキが完全に開いた形となり、ダウンスイングでも腰の開きが早くなっていた。
今年のスイングでは、バックスイングで手首のコックをできるだけ使わないようにしているので、両手が腰の高さにきてもクラブヘッドは肩くらいの高さにある。トップでも右ワキが少し締まるようになり、ダウンスイングではインサイドからクラブを下ろしている。
スイングを見てみよう
なかなかドライバーを替えることがなかった渡邉だが、スイング改造と同時に、ドライバーも新しいタイプに替えた。また、スイング改造によって上体も強くなったという。
上体を十分に捻転するようになったことで、トップでは今まで以上にパワーを貯めている。
手だけでクラブを上げなくなったことで、トップの位置も今まで以上に安定している。
バックスイングで貯めたパワーをダウンスイングで一気に解放することによって、飛距離を伸ばしている。ボールにサイドスピンがかからなくなったので、球筋はほぼストレートか軽いフェード。
横風に流されることもなくなり、安心して落としどころを狙えるようになった。スイングに安定感が出てきたことで、大きなミスをすることが少なくなった。


