全米オープンでアノ2人がパットをキメまくっていた縞々パターの“そっくりさん”3モデルを試してみた
気になるギア|実は2017年モデルだった全米オープンを制覇した縞々パター
2023年全米オープンで気になったのは白黒の縞々パター。優勝者のウインダム・クラークだけではなく、大会3日目終了時には初のメジャータイトルが期待されたリッキー・ファウラーも同じパターを使用していた。果たしてその正体は?
GOLF TODAY本誌 No.615 139〜141ページより
取材・構成・文/大塚賢二 撮影/相田克己
気になるパターの正体はコレ!
オデッセイ
O-WORKS TOUR JAILBIRD MINI
2017年発売の限定品かなりレアなモデル
当時オデッセイの開発担当だったオースティ・ローリンソンの自筆スケッチ。
#7の後端をバーでつなぎ、慣性モーメントの拡大を狙ったことが分かる。
インサートはマイクロヒンジインサート。小さなヒンジがボールを押し出す構造でインパクト直後から順回転がかかる設計だったが、独特な打感から、発売中はあまり受け入れられなかった。
ファウラー、クラーク共にグリップは、スーパーストロークゼナジーツアー 3.0 17インチ(日本未発売)
米国では発売中だが、人気沸騰で全米オープン終了後欠品が続いている。
残念ながら現在日本では入手困難!?
今年の全米オープン、リッキー・ファウラーとウインダム・クラークのパットが入りまくって、3日目終了時点で2人並んで首位。
結果はウインダム・クラークの優勝で幕を閉じたが、2人揃ってグリップまで全く同じパターを使っていた。
白黒の縞々だから、オデッセイのヴァーサシリーズ。そしてインサートはマイクロヒンジインサート。だとすればオーワークスシリーズ。ここまでは、ほぼ特定できた。
そこで、オデッセイのサイトを見てみると、ヘッドモデルは「ジェイルバード」というところまでは分かったけれど、縞々バージョンは見つけられず。結局は広報担当者に問い合わせた。
「2017年にキャロウェイエクスクルーシブ商品として限定発売したオーワークス・ツアー、ジェイルバードミニです」と判明。試打用を借りてみようかと思っていたのだが、現在日本では入手困難とのことだった。
そこで、現在日本で入手可能な“そっくりさん”を試してみた。
そっくりさんなら、買えるから試してみた
形がそっくり、カラーリングがそっくりの現役オデッセイパター3モデルを試打。
● ホワイトホット OG #7 BIRD
【ヘッドの穴と3本のラインでストレートに振りやすい】
カラーリングは違いますが、ヘッド形状はほぼ同じになります。ヘッド上面の3本のラインが飛球線に平行に並んでいるので、目標のラインにストレートに振りやすくなっています。
また、ボールとヘッドの穴を揃えることで、芯に当てやすいのでコロがりが安定します。重量感があるので一定のテンポで振りやすいのも特徴です。パンチが入ってしまう人にオススメです。
● ヘッド素材:ステンレス+アルミ(ソールプレート)
● 長さ:33、34インチ
● ロフト:3度
● 価格:3万800円~
● ホワイトホット ヴァーサ #7
【縞々の効果でスクエアを保ったまま振りやすい】
カラーリングとヘッド形状がほぼ同じモデルです。白黒の太いラインの縞々でアドレス時に複数のフェースが並んでいるように見えます。
この効果で、アドレス、トップ、フォローと常にフェースをスクエアに保って振りやすくなります。インパクトでフェース向きがブレてしまう人にオススメです。ダブルベントシャフトは、球のつかまりが良くなるので右に外すことが多い人向きです。
● ヘッド素材:ステンレス+アルミ(ソールプレート)
● 長さ:33、34インチ
● ロフト:3度
● 価格:3万5200円~
● ホワイトホット ヴァーサ #7 S
【#7のショートスラントバージョン。ヒッカケを防ぎたい人に!】
基本的にはホワイトホット ヴァーサ #7と同様に、フェース向きの変化を抑えてストロークしやすくなります。
ショートスラントネックになることで、ストローク中にナチュラルにフェースが開閉するように動き、インパクトでフェースが左を向きにくくなる効果があるので、ヒッカケが多い人にオススメです。
● ヘッド素材:ステンレス+アルミ(ソールプレート)
● 長さ:33、34インチ
● ロフト:3度
● 価格:3万5200円~
ホワイトホットインサートはしっかりヒットしやすい
3モデル共にホワイトホットインサートが装着されていますが、非常にソフトな打感と落ちついた音が特徴です。
しっかりヒットしても打感がマイルドになるので、ショートが多い人にオススメのインサートです。
テスター
関 浩太郎
(せき・こうたろう)
1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながらミニツアーを転戦。帰国後はゴルフスタジオ「SEKIGOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、様々なゴルフメディアでも活躍している。
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