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外ブラ4大メーカーの2023ニューモデルが出揃った!全部試打して特性を判定

気になるギア|飛びも寛容性も大幅UP!?ドライバーの進化は未体験ゾーンに突入

2023/02/17 ゴルフサプリ編集部

ドライバー

2023年1月、11日にテーラーメイド、13日にはキャロウェイがNEWモデルを発表。これで、外ブラ4大メーカーが出揃った。テーラーメイドとキャロウェイは新製品の特徴やテクノロジーを紹介。さらに、発表会場で試打を行い、ピン、アクシネットを含めた4大メーカーのNEWドライバーのラインアップとそれぞれの特性を紹介します。

GOLF TODAY本誌 No.609 81〜88ページより
取材・構成・文/大塚賢二 撮影/相田克己

海外4大ブランドの2023新モデルが出揃った!

2023 “BIG4” US Brands NEW Drivers Catalog

Callaway パラダイム シリーズ【2月24日から順次発売】

Callaway パラダイム シリーズ

“パラダイムシフトを起こす”つまり、価値観を大きく変えて、市場を変化させるというネーミング。一見大風呂敷のようだが、それほど自信があるということのようだ。

カーボンへのこだわりが結実。キャロウェイの面目躍如

パラダイムの360度カーボンシャーシはクラウン側とソール側の2つのパーツを接合した構造。単純な構造なのだが、キャロウェイだからこそ作ることができたと言っても過言ではないだろう。既にチタンがドライバーヘッドの主流となっていた2002年にフルカーボンのヘッドにチャレンジ、その後もカーボン素材の利用をトライし続けて来た。

パラダイムのソール側に使われている「フォージドカーボン」は軽量かつ、複雑な形状と肉厚の変化が可能な技術で、この歴史の中で培われてきたものなのだ。抜群の初速性能を誇るAI設計に、長年にわたるカーボン技術開発が結実し、寛容性を大幅に進化させた。飛びとやさしさを両立。それが「パラダイムシリーズ」だ。

フルカーボンボディ化で初速性能に広さと寛容性をプラス

Callaway パラダイム

設計自由度と慣性モーメントが大幅にアップする新構造

ヘッドの前方はチタン、中央部はすべてカーボン、後方にウェイトを配置する構造が「パラダイム」の最大の特徴。中央部の軽量化で生まれる余剰重量を前後に振り分けることで慣性モーメントと重心位置の設計自由度が拡大する。
フェース側の柱に重量を取られるため、初速性能は高いが、慣性モーメントは大きくないと言われていた弱点を解消してしまった。

Callaway パラダイム

フェース、ジェイルブレークに加え、フェースの周囲もAIが設計。ジェイルブレークは、前作のフレーム構造からX字型に進化。初速性能は高めながら、約25%の軽量化を達成した。

シャフト

パラダイムとパラダイムXはオリジナルベンタスTR(50g台)、♦♦♦はオリジナルテンセイ(50g台)、MAX FASTはオリジナルスピーダーNX40(40g台)が標準仕様。

Callaway パラダイム

ヘッドの設計自由度が増したことで、ヘッドはオーソドックスな形状に。パラダイムをテストした契約プロは飛距離や寛容性だけではなく「構えやすさ」も高評価。

パラダイム

パラダイム

やさしさ、飛距離、操作性に構えやすさも兼備

キャロウェイらしいボール初速の速さはそのままに、芯を外した時でも初速が落ちず、スピン量の変化も少なく、球の曲がりも少なくなります。打感はソフトで、落ち着いた音になりました。操作性もありますが、基本的には、直進性を生かして真っすぐ打つのがオススメ。

グラフ

主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:FS2Sチタン、本体:8-1-1チタン、トライアクシャルカーボン、フォージドカーボン+ペリメーターウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/57度
●シャフト/ベンタスTR5 for Callaway(R、SR、S)他
●価格/9万6800円~

パラダイム♦♦♦

パラダイム♦♦♦

基本的にはハードヒッター向けでも、親しみやすさがUP

以前は限定生産だった♦♦♦がLSと統一されたようです。どちらも以前はかなりハードヒッター向けで、球のつかまりも高さも控えめでしたが、パラダイムでは、ロースピンでもニュートラルなつかまりと高さになり、ヘッドスピード44m/s以上あれば普通に使えるように感じます。

グラフ

主なSPEC
●ヘッド体積/450cm³
●ヘッド素材/フェース:FS2Sチタン、本体:8-1-1チタン、トライアクシャルカーボン、フォージドカーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/57度
●シャフト/テンセイ55for Callaway(SR、R)他
●価格/9万6800円~

パラダイムX

パラダイムX

球のつかまりと高さがプラスされたモデル

ボール初速の速さ、スイートエリアの広さ、打感や飛距離はパラダイム同様ですが、球のつかまりと上がりやすさが増します。形状はヘッド幅が広く、後方の頂点はヒール寄りになります。球のつかまりでパラダイムかパラダイムXどちらにするか選ぶといいでしょう。

グラフ

主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:FS2Sチタン、本体:8-1-1チタン、トライアクシャルカーボン、フォージドカーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/60度
●シャフト/ベンタスTR5for Callaway(R、SR、S)他
●価格/9万6800円~

パラダイム MAX FAST

パラダイム MAX FAST

やさしく飛ばせるけれど満足感の高い軽量モデル

パラダイムシリーズの中で最も軽量のモデルです。軽くてヘッドスピードが上がり、オートマチックに球がつかまって上がって飛ぶ反面、自分が“打った”手ごたえがないのが多くの軽量モデルです。これに対して、軽いけれども、しっかり打って飛ばした感覚が得られる軽量です。

グラフ

主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:FS2Sチタン、本体:8-1-1チタン、トライアクシャルカーボン、フォージドカーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/59.5度
●シャフト/スピーダーNX40 for Callaway(R、SR、S)
●価格/9万6800円

初速のキャロウェイから飛距離のキャロウェイに進化

キャロウェイ

初代エピック以来、ボール初速の速さに優れるというのがキャロウェイのドライバーの特徴でしたが、球のつかまりやミスヒットに対する寛容性は、少しもの足りなさを感じていました。

パラダイムはこれが大幅に進化しています。高初速エリアが広くなり、球のつかまりも十分。4つのモデルから自分に合ったモデルを選べば、誰でもよりやさしく、よりコンスタントに飛距離が得られるラインアップになっています。打感、打音も向上しています。

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