「BRM2 HF ウェッジ」は強烈なスピンで興奮するゴルフをさせる!閉じて良し、開いて良しですこぶる良し
本気を感じさせる「BRM2 HF ウェッジ」をロマン派ゴルフ作家が検証する!
打ってビックリ!バッグに入れたいと思わせる「BRM2 HF ウェッジ」に拍手!
「BRM2 HF ウェッジ」を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。
● 打音打感:音量控えめ。濡れた鞭系だが、弱い力だと硬質が混じる音。やわらかい打感。
● 弾道球筋:高弾道。高低の打ち分け反応良し。
● スピン:今年試打したウェッジの中で一番。特にアプローチが良い。
● 飛距離:距離感作りやすい。ロフトより少し飛ぶ。
いろいろな打ち手の小細工に、反応してくれるテクニカルなウェッジだ。スピンを効かせたアプローチをしたいゴルファーにオススメする。
打ってみて確信したのだが、開発スタッフの本気はソールのグライドでもわかる。「F」、「A」、「E」、「M」という4つのグラインドがあるのだが、ロフトごとに固定されていて、全く選べない。ウェッジはソールで選ぶという人もいることを考えると、完成度に自信がなければできない芸当である。
結果として、58度用の「M」以外は全て打ったのだが、すこぶる良かった。とくに56度の用の「E」は、閉じて良し、開いて良し、滑らせても打ち込んでも万能だった。スピン性能の高さも、このソールのグラインドに支えられている部分があると感じた。
個人的感想
ゴルフ歴が長く昭和の時代に最もたくさん練習をしたので、ウェッジはグースした丸形が大好きで、良くできているものだと、アドレスビューだけで3ランクぐらい自分の実力が上がる。そのウェッジが持っている機能に、打ち手の技術では全く敵わない領域が多々ある。スピン性能はまさにその代表格だ。
「BRM2 HF ウェッジ」は、使っていて本当に楽しくラウンドできた。ウェッジを使いたくてレイアップしたり、普段とは違うクラブでアプローチができるように調整したほどだ。たぶん、初めてブリヂストンスポーツのウェッジを使いたい、と思った。それほど良かったのだ。
コストパフォーマンスも非常に良い。3万円オーバーは当たり前、4万円を超えるウェッジも多い中、値引きなどのタイミングが合えば、2万前半でも購入できそうだ。
感性をちゃんと形にするという意味で「BRM2 HF ウェッジ」は、なんともいい道具として感動させてくれるのである。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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