ボールを高く上げて、着弾後その場で止まる。それがロブショットです
「平均スコアが90台の人は、14本すべてのクラブがそれなりに安定しているのでは、と思います。もちろんミスショットもありますが、ダブルパーやそれ以上といった、いわゆる大叩きをすることはまずないはず。そしてこのレベルになると当然、80台でまわりたいと考えるでしょう。
そのためにはやはりアプローチやパッティングなど、ショートゲームのレベルアップに取り組んでほしいと思いますし、それが必要だと私は思います」
こう話すのは狭間世代の人気女子プロ鶴岡果恋のコーチであり、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当ヘッドコーチも務める重田栄作プロ。
重田プロ 「そんなこと、今さら言われなくても知ってるよ〜という人も多いと思いますが、まずはロブショットがどんなものかを簡単に説明しましょう」
【ロブショットとは】
アプローチショットの一種と考えてもらえばOK。
ピッチ&ランや、ランニングアプローチに比べてボールが高く上がるように打つ。そしてボールを高く上げることで、着弾してからほとんどコロがらず、その場で止まるようなショットのこと。
重田プロ 「イメージ的には、球の高さで止めるといったニュアンスです。ロブショットを打つ主な状況は、グリーンエッジからピンまでの距離が近い、ガードバンカーを越えたすぐ近くにピンが立っている、グリーン形状が砲台グリーンのとき、などでしょう」
バウンスをボールの2センチ手前に入れるのが、打つためのポイントです
重田プロ 「ロブショットはまず、どんなライなのか、きちんと確認することがとにかく重要です。ボールと地面の間に隙間がない場合はロブは打てないし、やってはいけない。あとは左足下がりのときもNGです。
ライがフラットなら、積極的にロブショットを使いましょう。つまり平らで、いいライのとき以外ロブショットは基本的に打てないということ。ここは絶対に守ってほしいと思います」
左足のツマ先前にボールを置いて、フェースを大きく開いてアドレスする
重田プロ 「高く上げたいので、ボールは左足のツマ先の前に置きます。
そしてフェースは大きく開きます。フェース面が真上を向くくらいが理想です。
スイングのポイントは、バウンスをボールの2センチ手前に入れるようにすること。最初にバウンスが地面にあたり、その後、ボールコンタクトする感じです。
この動きによってボールが高く上がるので、直接ボールにあたるのはエラー動作です」
重田プロ 「練習場でも可能なロブショット習得ドリルを紹介しましょう。やり方はとても簡単です」
(1)少し高めにティアップして、ロブショットのアドレスをする
(2)ティの手前のマットにバウンスを入れて、そのあとティを打ち、ボールをだるま落としにする
(3)直接ティを打って、だるま落としにするのはダメ。必ずティの手前にバウンスをワンタッチさせてからティを打ち、だるま落としにすること
重田プロ 「だるま落としなので、ボールを飛ばすのもダメ。ここを間違えないようにしましょう」
重田プロ 「このドリルを行うことで、バウンスをボールの手前に入れる感覚を養うことができ、ロブショット習得の近道になるはずです」
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。


