ゼクシオ X ドライバーは、見た目ではわかりにくいが最先端を詰め込んでいる!

ダンロップは「ゼクシオ X ドライバー」を2023年12月16日に発売。同時発売の「ゼクシオ 13 ドライバー」は、一般的なゴルファーを広くフォローして、プロユースの「スリクソン」との隙間を埋めるのが「ゼクシオ X ドライバー」という位置付けになるイメージだ。

しかし、この辺りのバランスというのは、なかなか一筋縄ではいかない。ときには「スリクソン」と同等な難易度になってしまって隙間が埋まらなかったり、ケーバイケースでは逆もあり得るのだ。

「ゼクシオ X ドライバー」は、今回の新製品で3代目になる。面白いのは初代、2代目とあまり繋がりみたいなものがないフリーな立ち位置だった分、名称も含めて何代目かがわかりにくい。中古市場の古い「ゼクシオ X ドライバー」を新製品と間違えて買ってしまうような悲喜劇もありうるので、十分に注意するようにしたい。

新しい「ゼクシオ X ドライバー」の特徴は、クラウンのネック側に設置された「ActivWing」が、2段式になったところだ。空力まで使って振りやすさ、芯への当たりやすさを極めたテクノロジーである。

新しいテクノロジーを目立つ形では搭載していないが、確実に進化をしているという。興味津々で試打ラウンドをすることとなった。

ゼクシオ X は、ちょうど良く狙い通りに飛ばせるドライバーになっている!

「ゼクシオ X ドライバー」を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。

● 打音打感:音量は大きめ、硬質で残響が強い音。打ち応え軽め。クリアな芯感。
● 弾道球筋:高弾道。少しとらえる挙動。曲がりに敏感に反応。
● 飛距離:トップレベルに飛ぶ。最長飛距離は230ヤード(HS40m/s)

今回試打したスペックは10.5度のロフト、純正シャフトの「MP1300」のSフレックスだった。第一印象は、巧くチューニングされている、だった。僕のヘッドスピード40m/sでもギリギリ打てるが、最も機能が発揮されるのはヘッドスピード43m/sだったからだ。逆に45m/sより速く振れるゴルファーだと、ややパフォーマアンスが劣る気がした。

40m/s以下なら「ゼクシオ 13 ドライバー」があり、45m/s以上なら「スリクソン」がある。一般的なゴルファーより飛ぶけれど、プロユースのクラブを使うのは抵抗があるというゴルファーのために「ゼクシオ X ドライバー」があるのかもしれない。

書くのは簡単で理想でもあるのだが、実際にそうなっているのはレアケースなので、該当するゴルファーは打ってみるべきである。

こんなゴルファーにオススメ

持ち球が明確で、持ち球を安定して打ちたいゴルファーにオススメである。フェード打ちでも、ドロー打ちでも、曲がりに敏感な「ゼクシオ X ドライバー」の個性を使って気持ち良くドライバーショットをコントロールできるはずだ。

最後にもう1つ、良かった点を。ティーイングエリアで、大きくて硬質で綺麗な打音が飛んだ気分を演出してくれるのだ。ティ周辺にいる全ての人に“今のは飛んだよね”と思わせるのは、ゼクシオの伝統芸である。

「ゼクシオ X ドライバー」が合うと思ったら、まずは打ってみることだ。答えはすぐに出るシンプルさも魅力なのである。

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


コースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証
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