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テーラーメイドが“MOIの探求”に舵を切り替えた?!「Qi10 MAX」には可能性しか感じられない!!

クラブフィッターでクラフトマン・小倉勇人の試打レポートVol.22

2024/01/11 ゴルフサプリ編集部 小倉勇人

Qi10MAX,Qi10,Qi10LS

クラブフィッターでクラフトマンのゴルフライターの小倉勇人(通称:おぐさん)が、巷で話題の最新モデルや人気クラブを試打レポートします。今回、レポートするのは、テーラーメイドの最新作「Qi10」シリーズの発表会です

写真/ゴルフサプリ編集部

テーラーメイドがまたまた大きな変革を起こす?

テーラーメイド発表会

2024年1月10日に発表されたテーラーメイドの最新シリーズ「Qi10」の発表会に行ってきました。テーラーメイドは、過去2回、2年に1回のペースでブランドをチェンジしていて、今回も新製品をブランニューブランド、「Qi10」シリーズとしてを発表しました。ブランドネームの由来は、QUEST(探求)のQとINERTIA(慣性)の頭文字、そして今回のクラブの性能に関わる10という数値を組み合わせたネーミングだそうです。

説明によると、今回のテクノロジーのキーとなるポイントは「慣性モーメント」。慣性モーメントとは、ゴルフクラブのミスへの強さ、曲がりにくさを量るうえで重要なポイントで、この数値が高いほど、ミスに強い、曲がりにくいクラブとされます。この慣性モーメントを高めることに注力したのが、今回の「Qi10」シリーズというわけです。

しかし、慣性モーメントを高めるほど、スピン量が増えやすく、振り心地も慣性モーメントの低いクラブとでは違いが生じます。つまり、曲がりにくいがスピンを抑えにくく、人によっては使いにくいクラブになりやすいのです。

もちろんそこはテーラーメイド。
独自の技術や発想を使って、慣性モーメントの弱点をしっかりと解決してきました!

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各パーツからヘッド形状まで見直し、慣性モーメントの問題をほぼ解決!?

慣性モーメントを高めるには、いくつか方法があります。そのひとつが重心を深くすること。そのためには、多くの重量をフェースから離れたヘッド後方に設定する必要があります。そのためには、ヘッド全体を軽く仕上げ、多くの余剰重量が必要になるのです。さらに、ただ重心を深く設定するだけでは、フェース面上の重心位置、いわゆるフェースの芯の位置がとても高くなってしまいます。そうすると余計なスピンが増えてしまうのです。この問題を「Qi10」シリーズは、独自の技術で解決しています。

ヘッドパーツ

昨今のテーラーメイドの独自技術といえば、カーボンフェース。今回の「Qi10」シリーズのドライバーにも継続して搭載しています。このカーボンフェースの大きなメリットのひとつが、重くなりがちなフェース周りの大幅な軽量化。これだけでもかなりの余剰重量が作れるのですが、さらにクラウンをはじめとした他の部分のパーツを細かく見直すことで、多くの余剰重量を作り出したのです。

その余剰重量をより深い位置に配分するために、「Qi10」シリーズのヒーローモデルである「Qi10 MAX」ではヘッド形状をシャローにすることで、今までにない深く低い重心設定を実現させました。さらに空力性能を追求することで、高い慣性モーメント値を備えながら、スピンが増えすぎず、大型化したヘッドでもヘッドスピードが落ちにくい、飛んで曲がらないドライバーが完成しました。
それが今回の「Qi10」シリーズのドライバーというわけです。

選べるヘッドは3モデル。「Qi10」シリーズはどのモデルもアマにやさしい!

小倉勇人,Qi10

「Qi10」シリーズのラインアップは、ドライバー、FW、レスキュー(UT)が各3モデル、そしてアイアンが1モデルといった構成。ドライバーは、ノーマルモデルの「Qi10」。『10K』の慣性モーメントを備えた「Qi10 MAX」。そして低スピン性能が追求された「Qi10 LS」の3モデルで、各ドライバーの特性に合わせて、FWやレスキューが用意されています。

「Qi10」シリーズのイチ推しモデルだと感じたのが「Qi10 MAX」
ブランドネームにある10という数値は、ヘッドの左右のブレにくさを表すヘッド左右慣性モーメントと、上下のブレにくさを表すヘッド上下慣性モーメントを合計した数値が10,000を超えたことに由来するもの。
この10,000を超えたモデルが「Qi10 MAX」ということもあってか、発表会で最初に説明され、熱量が高かったのもこの「Qi10 MAX」でした。きっと10日に発表されたこともこの10という数値にかかっていたのでしょうね。

Qi10MAX

発表会では、試打ブースも用意されていました。打ってみて感じたのは、今回の「Qi10」シリーズは、3モデルともきっちり性格が分けられていますが、どれも大幅にミスに強く、やさしくなっているということ。

特に気になったのは、やはり「Qi10 MAX」。「ステルス2 HD」と比較すると、ちょっと毛色が違う印象を受けました。3モデルの中で、最もつかまりがよく、ミスに強いのは変わらないのですが、単に打点の安定しないアマチュア向けという感じではなく、幅広いゴルファーに対応できそうな可能性を感じています。それは、契約選手であるコリン・モリカワがシリーズの中から「Qi10 MAX」を選んでいることから、確かなことだと考えられます。
発売は2024年2月2日の予定。
「Qi10」シリーズも、「ステルス」「ステルス2」以上に市場に出た時の反応が非常に楽しみです!

小倉勇人

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。


クラブフィッターでクラフトマン・小倉勇人の試打レポート

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