選ぶならどっち? オデッセイのパター「Ai-ONE」「Ai-ONE ミルド」を打ってみた“パターを変えると入る”は本当かも
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、オデッセイ「Ai-ONE」「Ai-ONE ミルド」パターについてお話します。
(写真/ゴルフトゥデイ編集部)
オデッセイ 「Ai-ONE 」と「Ai-ONE ミルド」パターのフェースインサート
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Ai-ONE/フェースインサート:樹脂製
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Ai-ONE ミルド/フェースインサート:6-4チタン
大きく違う点は、フェースインサートです。
1996年ホワイトホットシリーズに採用された樹脂系インサートは、ボールカバーに使われている素材に近い新素材で大ヒットしました。その後、フェースインサートは進化を続け、より柔らかい素材を追求していきます。
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1996年:ホワイト・ホット
2003年:DFX
2004年:ホワイト・スチール
2007年:ホワイト・ホット XG
2009年:ホワイト・アイス
2010年:ホワイト・ホットXG2.0
2017年:マイクロヒンジ
2018年:ホワイト・ホット マイクロヒンジ
2019年:マイクロヒンジ★インサート
など…2019年まではソフトな打感のモデルが多く、打ち切れないというゴルファーも増えてきました。2021年に発売されたホワイト・ホットOGでは原点に返り、初期モデルのような硬めの打感のインサートで、転がりが良くなりました。
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Ai-ONE
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Ai-ONE ミルド
「Ai-ONE」は、打感が硬めでボールの転がりが早いタイプのモデルです。「Ai-ONE ミルド」は、打感がやわらかくボールの初速も遅いタイプのモデルです。
Ai-ONEパター
「Ai-ONE」には、いくつかの形状が用意されています。私が試打したイメージですと、ストローク重視の人には「#7」、または「ロッシー」がおすすめです(バックフェースが大きいモデルです)。
フェースからボールが離れる感じが早いので、インパクト時にストロークラインが残像のように目に流れる、アイポイントが作れる点がおすすめの理由です。
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Ai-ONE ミルドパター
一方「Ai-ONE ミルド」は、8種類のモデルがありますが「ONE T」「TWO T」のようなピン・アンサー型の形状がおすすめです。
フェースの色は昔のB/C(ベリリウムカッパー)のような色合いで、打感の柔らかさを見た目でも演出してくれます。6-4チタン(6-4チタン=アルミ6%、バナジウム4%)もB/C(ベリリウムカッパー)も硬い金属素材で、B/Cはひと昔前、ピンパターに採用され人気になりましたが。しかし加工が大変であることと、溶解時に公害が発生することで使用されなくなりました。
硬い金属素材を使用することで打感は柔らかくなりますが、ボールの弾き(転がり)がタッチと距離感に合わないと使い物になりません。
タイガー・ウッズが使用していたS.キャメロン「トライレイヤード」モデルのフェースインサートもB/Cのような風合いで、12種類の金属を配合させた硬い金属素材です。
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