「体が硬くて回らない」が口癖の人ほどヒールヒットになりやすい

アマチュアの方からは「ドライバーが芯に当たらない」というお悩みをよくいただきますが、その場合フェースの上下、トゥ側、ヒール側に当たるなど、いくつか種類があります。そんな中、アベレージゴルファーに圧倒的に多いのはヒールヒット。フェースのヒール側に当たって飛ばないパターンです。

ヒールヒットしやすい人には特徴があります。アドレスで言えば形から入るタイプ。スイングで言えば力まかせに振るタイプで、多くの人は「オレ、体が硬いから回らないんだ」が口癖です。年齢的には50~60代の男性によくおられます。

そんな方々に共通するのは、バックスイングで右肩が動かない(肩が回らない)ところ。でも実際のところ、そうなる原因は自分で作っています。アドレスで肩が盛り上がっている、右肩がちょっと前に出ている、右ヒジがピンと伸びている、などといった傾向がそれ。もちろんこれらを共存させている人もたくさんおられます。

右肩がちょっと前に出ている、右ヒジがピンと伸びている、そんなふうに構えている人は、バックスイングで右肩が頭の後ろに回っていきません。右肩や右ヒジがブレーキになってバックスイングの途中で詰まってしまうため、右肩の位置が後ろまでいかずトップが浅くなります。

グリップの位置も本来より低くなり、肩の回転がかなり浅いところからダウンスイングをスタートすることになります。するとヘッドが早く体の前に出てヒールファーストになり、ヒールに当たってしまうわけです。右肩が背後に動かないスタイルはアドレスの時点でわかるので、まずは自分がそうなっていないかチェックしましょう。

対策としては、アドレスで右肩をだらんとさせ、グリップをギュッと握らず、右肩から力が抜けた状態にしておきます。正しい動きを覚える場合には、バックスイングで左手を右肩に当ててグーッ後方に押しましょう。こうすれば絶対に肩が右に回るので、スイングでもそれを再現できるように習慣づけてください。

「左肩を回せ」とも言われますが、そもそも進行方向にある右肩を先に動かさないと左肩は回りません。2両連結の列車に例えるなら1両目の機動車(右肩)が2両目の客車(左肩)を引っ張らないと連動しない。

この1両目が右肩になるわけで、まず右肩が動かないと左肩も入らない。意識すべきは右肩なのです。




吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。





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