AIスマートフェースがドライバーの新時代を作る!?
キャロウェイは、「PARADYM Ai SMOKE」シリーズ ドライバーを2024年2月2日に発売する。
<4種類のドライバーが同時発売>
(1)「PARADYM Ai SMOKE MAX ドライバー」
(2)「PARADYM Ai SMOKE MAX FAST ドライバー」
(3)「PARADYM Ai SMOKE MAX D ドライバー」
(4)「PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆(トリプル ダイヤモンド) ドライバー」
名称の「SMOKE」は、アメリカンコミックの中で高速で移動したり、ぶっ飛んだりするものを表現するときに軌跡に煙りを描く慣習があり、それが転じて超高速とかぶっ飛びとかいう意味を持つようになったことから採用されたようだ。意味がわかると微笑ましくもあり、期待値も上がるというものだ。
注目したのは、キャロウェイといえばという飛距離性能と許容性の高さを生み出していたテクノロジーである「JAILBREAK」を採用しなかったことだ。それだけ新しいテクノロジーの「AIスマートフェース」がすごいということになってくる。
「AIスマートフェース」は、世界中から集めた25万のスイングデータをAIにインプットして、どんな打ち方でも、スピンや打ち出し角を最適なものにして、これまで以上の飛距離と曲がりが少ない弾道を打てるフェースを設計するように指示をした結果、設計された全く新しいフェースだという。
その際に、ヘッド全体の機能までシミュレートさせたところ、「JAILBREAK」を始めとした今までのテクノロジーは不要ということなったという物語は、ワクワクさせてくれる。SF小説のイントロダクションとしては最高である。
よく観察してみると、フェースが見たことがないほど平らである。バルジとロールが目立たないほどしかないのである。これは、バルジとロールのギア効果よりも、AIスマートフェースによるギア効果のような働きを優先したためだという。そして、その働きは、芯を外しても“真っすぐ飛ぶように弾道を補正する”ようなものだという。
なんともスゴい話である。これで心が踊らないわけがない。」シリーズ ドライバー4本をコースに持ち込み、興味津々で試打ラウンドをすることとなった。
ぶっ飛ぶだけではなく、AIスマートフェースは「どこに当たっても芯みたいなもの」
「PARADYM Ai SMOKE」シリーズ ドライバーを打ってラウンドして、わかったことを挙げる。
(1)「PARADYM Ai SMOKE MAX ドライバー」スタンダードモデル
● 打音打感:音量はやや大きめ、濡れた鞭系に硬質が混じる音。打ち応え不思議。
● 弾道球筋:低めの高弾道。左に行きにくく、ストレートに飛ぼうとする。
● 飛距離:ぶっ飛び。最長飛距離は250ヤード(HS40m/s)
(2)「PARADYM Ai SMOKE MAX FAST ドライバー」やさしい軽量化モデル
● 打音打感:音量はやや大きめ、濡れた鞭系に硬質のミックス音。打ち応え乗り感最上級。
● 弾道球筋:低めの高弾道。ややとらえる。あまり曲がらない。
● 飛距離:ぶっ飛び。最長飛距離は240ヤード(HS40m/s)
(3)「PARADYM Ai SMOKE MAX D ドライバー」ドローバイアスモデル
● 打音打感:音量はちょうど良い、濡れた鞭系が強い音。打ち応えフェースに乗る重さ強い。
● 弾道球筋:低めの高弾道。ドローバイアスは微か。大きくは曲がらない。
● 飛距離:ぶっ飛び。最長飛距離は245ヤード(HS40m/s)
(4)「PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆(トリプル ダイヤモンド) ドライバー」最上位機種モデル
● 打音打感:音量はやや大きめ、濡れた鞭系で残響が強い音。打ち応えは不思議。
● 弾道球筋:低めの中弾道。曲げには敏感に反応するが大きくは曲がらない。
● 飛距離:ぶっ飛び。最長飛距離は240ヤード(HS40m/s)
第一印象は、「AIスマートフェース」はすごいぞ、だった。まず、打感が独特で未知の不思議さがある。どこに当たったかわからない鈍感さは、裏返すとどこに当たっても“芯感”がある。こんなのは初めてである。そして、総じて飛ぶ。飛距離性能もすごいが、もっとすごいのはミスヒットしたボールも、芯に当たったボールとほぼ同じ所までいっているところである。ここまですごいのは初体験だった。
(4)「PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆ ドライバー」は、ヘッドスピード40m/sではギリギリで、僕の場合はややドロップ気味な弾道になったが、4本とも実践的な意味でコースで使えると確信した。
個人的に1本を選ぶなら(1)「PARADYM Ai SMOKE MAX ドライバー」になるかと思う。左に行きにくいのが決め手だが、飛距離と弾道のバランスも自分に合っていると感じた。
面白かったのはドローバイアスは、(3)「PARADYM Ai SMOKE MAX D ドライバー」よりも、(2)「PARADYM Ai SMOKE MAX FAST ドライバー」のほうが強めだということだ。右に行くのが嫌なゴルファーは参考にして欲しい。
最後に
「PARADYM Ai SMOKE」シリーズは、4本がしっかりと個性的で重複しない。飛ばしたい人、どこでも芯という奇跡のフェースを体感したい人、無条件にオススメする。
近い将来、2024年の「PARADYM Ai SMOKE」シリーズ ドライバーから歴史が変わったと振り返るときがくると感じた。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


