バックスイングからトップで体が伸び上がり、ダウンスイングからインパクトではヒザが曲がる
60歳でキャリア10年のKさんの目標は100切り。大きな壁となっているのはティショットで飛ばないことです。「歳も歳なので250ヤードとは言わないけど、せめてドライバーで200ヤード以上は飛ばしたい」ということでした。
確かに60歳でもドライバーで200ヤード飛ばすのは十分可能ですし、スイングを見ると問題なくクリアできると感じたのでアドバイスさせていただきました。
Kさんのウィークポイントは上下動。バックスイングからトップで体が伸び上がり、ダウンスイングからインパクトではヒザが曲がり、ボールに向かって体が沈んでいくため打点が安定せずトップやダフりを繰り返します。
芯に当たれば200ヤードは飛びそうですが、上下動するスイングでは基本的に体が回っていませんから、当たったとしても飛ばないのです。
結果的にクラブを手で上げる形になりトップでクラブがクロスする
上下動が入ることで何が起こるかというと、バックスイングからトップで腰が前に出てきます。左の腰が出てくる感じになるため、右腰が後ろに引けません。
つまり、バックスイングで体が回らないため、体の回転ではなく伸び上がることでクラブを動かしている。結果的には手で上げる形になりますからトップでクロスしてきます。
ダウンスイングで沈んでも時すでに遅し。元の体勢には戻りませんから、必然的にクラブがアウトから下りてインサイドに抜けていくアウトサイド・インの軌道になるわけです。
イスの背もたれからお尻が離れないようにバックスイングする
まずやっていただいたのは、バックスイングで腰が前に出ないようにすること。折りたたみイスを背もたれが軽くお尻に触れる位置に置き、背もたれから離れないようにバックスイングしていただきました。こうするには右のお尻を後ろに引くしかありませんから、自然と伸び上らず腰も回るようになります。
それとあわせて右カカトで何かを踏みながら動くドリルも取り入れました。踏むものはティやスポンジなど、踏んだ感覚がわかるものであればなんでもOKです。
腰を回すという命令が入っていなかった人は、何かを踏むことをきっかけにすることで体が反応しやすくなるんです。
これらのドリルをやっていただいたKさんは、起き上がりがなくなりボールをインからとらえられるようになって格段に飛ぶようになりました。腰を回すだけでスイング軌道まで変わり、当たりが厚くなったのです。
●スイング:バックスイングで起き上がりトップでクロス、アウトサイ・ドイン軌道
●症状:トップ、ダフり、シャンク、ヒッカケ
●修正方法:右腰で椅子を押す、右カカトで何かを踏む、右腰と一緒にシャフトもトップでは後ろ
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。







